流星の貴公子と呼ばれた。
鼻筋に通る…白い流星。
君の名は、テンポイント。
今から31年前、粉雪舞い散る京都競馬場で行われた日経新春杯。
このレースを機に、世界へと羽ばたこうとしたテンポイント。
しかし…悲劇は四コーナーで起こった。
皮肉にも、トップハンデ66.5㌔を背負った彼のガラスの脚に、悲鳴が起きた。
普通なら、粉砕骨折くらいならば予後不良にするのが当たり前だった。
しかし、少しでも長く生きようと周囲が一つになったように見えた。
でも……その願いも空しく、テンポイントは帰らぬ馬となった。
競馬にあまり興味を持たなかった母も、テンポイントだけは強く記憶に残っているという。
母の父(私から見ればお祖父ちゃん)にも、テンポイントの雄姿をよく聞かされた。
だから、自然にテンポイントのことが好きになった。
テンポイントの悲しい運命は、サクラスターオーも似たようなものがあった。
世界へ向かわずも、これからという時に彼はガラスの脚を折り、短い命を終えた。
この時期になると、阪神大震災という辛い記憶と共に、彼の悲しい記憶が甦ってくる。
岡潤一郎もその一人だった。
彼も今から17年前の一月の京都競馬場で落馬し、そのまま帰らぬ人となった。
彼も、これからの競馬界を背負って立つ騎手の一人だった。
そんな中での悲劇だった。
彼の訃報を知ったのは、自分が高校受験を終えた直後だった。
そうなって欲しくなかった……彼の早い死に、ひたすら号泣していた。
華やかな競馬の世界。
しかし、華やかばかりではなく、こういった悲しい出来事もあること。
岡さんの死を機に、自分自身、競馬を見る目が変わったのも、言うまでもない。
鼻筋に通る…白い流星。
君の名は、テンポイント。
今から31年前、粉雪舞い散る京都競馬場で行われた日経新春杯。
このレースを機に、世界へと羽ばたこうとしたテンポイント。
しかし…悲劇は四コーナーで起こった。
皮肉にも、トップハンデ66.5㌔を背負った彼のガラスの脚に、悲鳴が起きた。
普通なら、粉砕骨折くらいならば予後不良にするのが当たり前だった。
しかし、少しでも長く生きようと周囲が一つになったように見えた。
でも……その願いも空しく、テンポイントは帰らぬ馬となった。
競馬にあまり興味を持たなかった母も、テンポイントだけは強く記憶に残っているという。
母の父(私から見ればお祖父ちゃん)にも、テンポイントの雄姿をよく聞かされた。
だから、自然にテンポイントのことが好きになった。
テンポイントの悲しい運命は、サクラスターオーも似たようなものがあった。
世界へ向かわずも、これからという時に彼はガラスの脚を折り、短い命を終えた。
この時期になると、阪神大震災という辛い記憶と共に、彼の悲しい記憶が甦ってくる。
岡潤一郎もその一人だった。
彼も今から17年前の一月の京都競馬場で落馬し、そのまま帰らぬ人となった。
彼も、これからの競馬界を背負って立つ騎手の一人だった。
そんな中での悲劇だった。
彼の訃報を知ったのは、自分が高校受験を終えた直後だった。
そうなって欲しくなかった……彼の早い死に、ひたすら号泣していた。
華やかな競馬の世界。
しかし、華やかばかりではなく、こういった悲しい出来事もあること。
岡さんの死を機に、自分自身、競馬を見る目が変わったのも、言うまでもない。