‘‘かってこ’’白川郷（最終回）

今回で白川郷は終わりだ

ライトアップの消灯時間になった途端　スーっと辺りが暗くなった
灯りは民家から漏れる光と　まばらに立てられた街灯のみだ
人工的に照らす風景より　自然が映し出したそれの方が
優しい色合いとなり雰囲気があることに気づく

また　遠方より訪れたお礼と言わんばかりに　タイミング良く雪が
降り出した
一時間　早ければ寒さでGive up!のところだ
次第に雪が強くなってくると　観光客も減り撮影には都合が良いのだが　
駐車場への送迎バスの最終時間が迫ってくる
寒さと焦りで十八番の「エエ加減即行撮影」だ
その後　乗車したバスは最終便に近かったのは言うまでもない

当初　冷えた体を温める為　近くの温泉でもと思っていたが　空腹からの
脱出と　あったかい布団に潜り込みたい気持ちとで　猛烈に降りしきる雪
の中　インターチェンジへと急いだ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　写遊