さて、表題の通り2月に上演しました「ダイナマイト<お守り>」を再演します。
今年2月のC.T.T.で好評を博したこの作品をさらに進化させます。
原作は国語教科書の『夏の葬列』で有名な山川方夫(1930~1965年)氏。
米国「LIFE」誌(1964年9月11日号)で海外にも紹介された。SFショートショート作家としても活躍し、芥川賞と直木賞にノミネート経歴がある。34歳の若さで急没したが純文学とエンタテイメントを包含する作家となり得たかもしれない。
タイトルの「あずき粒」は劇中の主人公のセリフ「みんな似たり寄ったりの人間たちの集団の中で、ぼくは板の間にぶちまけられた小豆粒のうちの、その一粒のように、今に自分でも自分を見分けられなくなってしまうのではないのか?」から取っており、実は作者の山川方夫氏のエッセイ集の中でも“板の間にぶちまけられた小豆粒”という表現があり、興味深いな、と思ってとりました。
画一性に踊らされる人々は、「他と異なりたい」という願望を持つ私たちに時代を越えて重なっていきます。是非ともこの珠玉の短編の演劇化を目撃しに来てください。
「あずき粒」(C.T.T.Vol.121参加)
原作 山川方夫「お守り」より
脚本 クスキユウ 演出 松浦友 出演 山本周
「君、ダイナマイトは要らないかね?」
4、5年ぶりに逢って飲んでいると、建築会社に勤める彼はそう僕に言った。
開演日時: 6月3・4日(月・火)19:30
(開場は開演の20分前、上演予定時間は別団体上演を含め90分程度です)
上演協力金:1500円※他の2団体も観劇できます。
会場:人間座スタジオ(〒606-0865 京都府京都市左京区下鴨東高木町11−10)
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