まあ、これって公演のずいぶん前に書くんで、ずいぶん変わっていくものなんですけれどもね。
演出意図:「日常の中の非日常」は設立以来の劇団のテーゼ(命題)です。
非日常に傾きやすい劇団・演劇関係者が多い中で、バランスを崩さず日常を大切に創作を続けたいと考えてきました。その方法論として、低予算ゆえか素人参加、素人いじりが多い昨今のテレビ番組と同様に、いわゆる素人、普段から演劇を創っているのではない人と創作してみます。出演俳優たちがそれぞれの日常生活において磨いてきた、社会への見方・関わり方をそのまま舞台上に表出し、想像力を用いた創造的な舞台を生み出したいです。稽古場では、俳優として、各自が創造性を武器に他者と出会う稽古を積み重ね、造られた虚構ではなく“リアルな今”を見せられたらと思います。
2006年の公演では主人公の楠木悠(くすのきゆう)の視点とその恋人である小泉蛍子(こいずみけいこ)の視点の両方から描かれていましたが、 今回はタイトル通り蛍子の視点からのみ描きます。主人公が出てこないベケットのあの名作「Waiting for Godo」を彷彿とさせますが、不条理な演劇というよりはむしろ不在によって観客の想像力をかきたてるような平田オリザの戯曲のような味わいを目指します。あるいは、主人公の心情が一切説明されない東野圭吾の「白夜行」のような形で、現在の日本について切り込むような作品にもなればと思います。
ワークショップを通じて、複数の人生が交錯するわけですから、万華鏡のように21世紀日本を映し出す作品を創れたらと思います。
<公演予定>
日程:3月26日(土)19:00
27日(日)15:00
※3月25日10時‐17時は公演準備とリハーサルをします。
料金 1000円
会場:枚方市青少年センター3階ホール(予定)
さて、演劇ワークショップもいよいよ来週で最後です。
C.D.F.④・・・役を作る -身体と役柄― 12/26(土) 18:30-21:00
まずは自分と身体を考察・分析します。そして、いよいよ上演台本「ハーフ」の稽古をしてみます。
参加費:500円
会場:楠葉生涯学習市民センター3F第四集会室
もちろん、明日土曜のCDFにもまだ空きがありますので、ふらりとでも遊びに寄ってください。
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