良くノリで答えている生徒を塾で見かけます。そういう生徒には「答えには根拠がないといけない」と伝えます。
なぜならよくある択一問題にしても、答えが一つに決まる客観的な理由があるはずだからです。
そうでなければ、同じ問題を間違い続けるはずだからです。
逆に言うと、根拠を見つければ、100パーセントに近い確率で正答を出すことができます。
「ロト6はあたらないよ」よく塾の生徒に言います。
「偶然からは何も生じない」よく演劇の生徒にいいます。この二つは実は同じ目的から発せられています。
明確な意図をもって行動しないといけない、ということです。
ロト6は数字を適当に並べていくものです。英語の並べ替え問題は必ず一つに決まります。
そこにルールがあるからです。ノリで答えても正解にはなりません。
ラジオの部品をたらいに入れてぐるぐる回していてもラジオが出来上がらないのと同じです。
演劇も演技も、意図があって初めて、毎回同じことを行えます。
セリフにしても行動にしても、そこに至る根拠を見つけることができていれば、あとはそこをたどればいつの間にか本番が終わっている、ということになります。
演技というと、なんだか天性の勘や偶然のなせる奇跡などと思いがちですが、ガチでちがいます。
意図のない所に優れた創造性(クリエイティビティー)はないのです。
私が進化論に真っ向から反対する理由でもあります。
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