実はこれ、ぼくが昔演じたことのある役です。
シェイクスピアを文化祭でやることになって、やるならオセロか空騒ぎだな、と。
から騒ぎはクローディオです。
どちらも劇中ものすごく凹んで、ダメダメな、感情を爆発させるシーンがあります。
キャシオーは、勤務中に酔っ払い、上官に恥をかかせ、そのあと自己嫌悪におちいり、上官の妻にとりなしを頼むけれどそれがまた悪い方向に行ってしまうという役どころです。
なんてダメダメでしょうか。
安い挑発に乗ってしまって暴れてしまうのです。
よく役を愛するように言う人がいますが、好きな人の欠点は見えません。
むしろ、こういうダメダメなやつの方が、世の中にいそうですし、そういうダメな男だったり僕もするので、やりやすかったのかもしれません。
いずれにせよ、僕は理想主義者ですが、キャラクターについて考えていくときには、冷静に観察します。
あまりに理想化しちゃうと、世の中に決して存在しないやつになっちゃいます。
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