このワークは演劇にとっても根源的で、「人が人を観る」という行為こそが演劇なんだと教えてくれます。
しかも観客が想像することによってのみ物語は形作られていくのだ、ということを毎回学ばされます。
つまり、何らかの物語があらかじめ用意されているわけではなくて、用意されていたとしても
観客の脳裏にどんなものを想像させて、物語を創造していかないといけないかということを考えなければならないのです。
さて、二週前にこのワークを切るタイミングとして、「広がらない」と思ったらということですが、それはつまりこの「物語」が起こるか否かです。
よくつかわれる言葉ですが、お芝居とは「関係性」であり、それがどのように変化していくかが重要です。
それで、上手から出てきた人も、下手から出てきた人も、自分の世界に入り込んでしまって全く相手役に関心を示さず、興味を示さないと何も物語が起こるはずがありません。
そういうときは切ります。
それを予防するために、パントマイムを禁止します。
これを言わないとみんな大抵、本を読むか携帯を見始めます。
また、寝てしまう人もいて、そういう場合にはやめてしまいます。
でも時折、面白いことをしだしてくれる人がいるのです。
最近の「演技・演出演習」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事