他動詞とは、どういうことかというと、英文法用語ではありますが、もちろんれっきとしたアメリカの演技の教科書などにも載っているメソッドです。
つまり相手に働きかけることをしなければならない、ということです。
例えば、そこに居る理由として「待つ」などの自動詞を選択してしまうと、基本的にシーンは動かず、ドラマは起こりません。
しかし、相手に働きかけると必ずシーンは動き、活発になり、俳優たちは魅力的になるのです。
そして、このワークのポイントは戦略を立てたら戦術を7度ぐらいは変えさせる、ということです。
けっきょく、この7度が毎回の稽古に当たるわけです。
本来の台本であれば、きちんと戯曲内にその場にいる理由は明示されています。次に起こる行動が示されているからです。
極端にいえば、すべての俳優のアクションはその次に言われる俳優のセリフを生み出すために無ければならないのです。
その戯曲の構造が分かっていないなら、何べん稽古しても一緒です。
この即興で物語を紡いでいくためには、その発想ができませんから違う形で物語を前に進めるために積極的に相手役や場に働きかけていくことになります。
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