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アクション・リアクション4

ワークショップの話に戻ります。

このアクション・リアクションでは内部と外部の人が混ざり合う場所が良い、という風に言いました。
これを配役の問題として考えると、上手の出演者がその場所を良く知っている人、内部の人であり、下手の出演者が外部の人で、その場所についてよく知らない人だとうまくいきます。

知らない人に教えていってあげる、という形で、情報が上手く観客にも伝わっていくからです。

ここには演劇を創作する上での、幾つものポイントがあります。
まず、出演者たちの間で、その場所に関する情報が共有されていなければならないのです。
これはエチュードで即興でお芝居を作っていくので、語られたことが即事実になっていくのですが、本来はじっくりとテーブルトークして固めていきます。
また、舞台上で共有されているものを、観客席と共有するためには、非常に工夫がいる、ということです。
もちろん細部まで精密に作られたセットを作り込む、という工夫はともかく、このエチュードは、ベンチがあるだけですから、台詞に大いに工夫がいるのです。
その場所について、どんな共通のイメージを観客が持っているのかを掴んでおく必要があるのです。

では実際にどんな工夫をする必要があるかというのは、また来週書きたいと思います。
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