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そういえば以前、Nothing but でつらつらと演劇に全く関係ない文章を書いておりましたね。
今回は一応、関係あります。
最近はほんと稽古づくめで若干疲れ気味です。
今日は会場となるバーで10時から18時までみっちり稽古してました。
暗いんですけど、写真添付します。
終わり間際に、このブログのことを思い出してあわてて撮ったので、この1枚しか撮ってなくて。
まあ、それくらい最近は追い詰められていて、仕事もあっぷあっぷしてます。
関係者各位、ごめんなさい。
(妹と同い年なんでありえないんですけども)教え子の高三生と卒業後つきあってデートして街行く女の子に眼を奪われて彼女の顔が般若になる思い切りシュールな夢を見るぐらい、疲れていマス。
でも作品は、なんとか形が見えてきていて、今日も毎度のことながら(自画自賛)面白いものが観れそうだなあと思っていました。
*そりゃあ自分が一番観たいものを創るんですから、当たり前のことです。
さて、表題のNothingは、算用数字で言えば「0」のことです。
何もしない、ということです。
演劇で意外に面白いのは、「何もしない」表現です。
CDFというワークショップで最初に必ずするエチュードに「待つ」というものがあって、演者は「待つ」状態を創るだけで実際は何もしません。「待って」いるからです。
身振り手振り、台詞も禁ずるので。
でも、これ、ちゃんと状態を創って、舞台上に居られると、観ている人がいろいろ想像するんで面白く見られるのです。
演出における「何もしない」ってのは、実は理想の姿です。
教える仕事もそうだな、って思いますけど、「何にも言わない」で俳優さんが台詞と最初の本読みどおりにやってくれたり、
体さばきをはじめとする交通整理的なことをしないでよいなら、ほんとに理想です。
でも、なかなか思うようにはいかず、また言葉の選択も不自由で、いろいろ話し合いながら時間をかけて創っていきます。
今日でも話の半分しか進みませんでした・・・。
さて、そろそろネタばれとかを気にしないといけないんでしょうが、あえて書きますと、
今日やったシーンでほとんどが会話なんですが、20分のうち4シーンだけモノローグで現在時制になる箇所があります。
そこを照明的にいじくろう(といってもやれることが僅かなんですが)と思っていたんですが、
迷った末に「何もしない」ことにしました。
僕は、(そして結構多くの演出家は)台本や俳優の演技にさらにいろいろなものを付け加えてしまいがちです。
なんだかよく分からないエピローグだったり。
終わり方が難しいからですけれど。
そういえばさっき思いついたラストシーンをメモしとかないと忘れるなあ・・・。
そんなことはどうでもよいとして、今回はできるだけ「何もしない」で俳優さんの芝居を信じ、観客を信じ、自分を信じて創っていこうと思います。
「何もしない」ことってほんとは実に難しいことなんですけどね。
しかし、読み返してみてもほんとに疲れてますね、松浦友。
文章が疲れている・・・。
悪文すみません。
この借りは作品にて返しますんで、ぜひとも公演にご来場ください。
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