演出家は最初の観客だとか、一般の視線を持たなければならない、という話を聞きます。
確かに“general”な視線が分かれば苦労はしません。
generalとは、「世間一般の、普通の」と言う意味です。
僕自身はよく「変わっている」とか「変人」だと誉められますが、母親にはよく「頼むから普通にして」と言われていました。
でも「普通ってなんやねん!」と思っていた僕が、一般的な視線を必要とする演出家になったのはとても逆説的でおもしろいことです。
僕自身は、プロデューサーをしていたときに、演出家というのは、あるいは芸術家と言うものは、その人の世界の見え方が少し変わっていて、普通とは異なるのでそれを世間に見せるときにそこに価値があるのだと気づきました。
「僕には世界はこういう風に見える」というのが作品になるわけです。
でも、他の人に伝わるように創っていく過程で、スタッフや俳優たちの感性がプラスされ、“geneal”なものになっていくのかな、と思います。
まあ、かく言う僕は家にテレビがないので、なるだけ流行ったマンガや小説や映画は観ていくようにはしています。
そうして、今このとき、つまり現代のことを知ろうとしています。
美容院で読むのはいつも「日経エンタテイメント」。
普通って、一般って、大衆の感覚って・・・、なんなんでしょうね。
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