今回の公演の作中で、というか小説「ハーフ―Where the heart will be―」の中で、セルバンテス作ドンキホーテに関して言及しています。
どちらかといえば「ラ・マンチャの男」の方なのですが。
かつて英会話入門というラジオでの英語講座があり、その中で聞いた「見果てぬ夢」という曲が素敵だったので興味を持ち、松たか子が出ているミュージカルまで見ました。
もちろんお父様の松本幸四郎さんが主演のやつです。剣幸さんがメインヒロインをされていました。
「お」のところでも触れましたが、この作品のよいところはドンキホーテがヒロインのアルドンザを女性として、レディーとして扱うことによって彼女自身の精神性が
変わっていくところです。
そう、騎士道精神です。私自身、妻のことを心の中で「姫」と呼んで、誉れある位置に常に置くようにしたい、と願っております。
この騎士道精神って、キリスト教倫理が基盤にあるのはもちろんだが、現代日本では非常に理解されにくい気がする。
言ってみれば、文化の違い。
かく言う僕も家で執筆に集中したり、背景資料を読み込んだりしたいときに「昭和の夫」ごっこをするのだが。
僕自身は革新的な考えを持っていて、女性蔑視でなく女性尊重の精神を持って生きてきたはずではあるのだけれど
奥底で家事をしたくないじぶんもいたりするのかもしれない、と思ったりする。根深い、というか。
なるだけ日本という文化に対して客観的に、いわば外国人としてかかわろうとしている。
たとえば、ひげを生やすのが野蛮ではなく、ひげをそるほうが野蛮なのではないか、とか。
これも単にめんどくさい、と思われるかも知れませんが。
今日は本当にとりとめのない話ですいません・・・。
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