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か:カシスオレンジ


カクテルの名前です。特に好きなわけではありません。
でもシアターゲーム(稽古の前に行うウオーミングアップ)で行う「しりとり」でいっつも出てくる言葉なのです。
 
なぜだか出てきてしまうこの言葉は大変不思議で、いつも謎です。いつごろ僕の頭の中に入ってきたのか。
おそらくこの言葉を毎回使ってしまうので余計にこの言葉を用いることに脳が慣れて毎回この言葉を引っ張り出してくるのです。
研究と仕事を兼ねて、塾で英語を教えているのですが、英単語の暗記にとても生徒たちは頭を悩まします。「覚えられない」と。

でも正確には「思い出せない」が正解なのです。
だから、その言葉自体は脳の記憶領域にあるのですが、適切なときに出てこないので、それが出てくるようにしていくことが重要です。
そのためにはどうするのか。ですから、まずはその言葉と何度も出会うようにする、ということが必要です。
また、上記の例でいえば、しりとりで「か」がわり当たった時に使ったので、そしてそれを数回続けたので出てくるようになりました。
ですから、使うことで覚えていく側面があります。
なので、塾では何度も同じ問題を解かせます。答えが出てくる過程を反復させるためです。
問いに対して返すので、結局このシンプルな方法が最も科学的に効果的なのです。

でも、これは演出者の目ですから、セリフを覚えるという過程の分析になります。
まずは言葉自体が脳の領域に格納される必要があります。
そして、その領域にある膨大な言葉の中から、台本にある言葉を脳が自動的に選び出すようにしなければならないのです。

と、いうことは、やはり繰り返して練習する以外にはありません。
でも、演劇ならではの覚え方があります。身体と五感をフル稼働するのです。
実際に体操選手などは、回転する風景や聞こえる音で身体がその動きを記憶しているところがあるらしいです。
と、いうことは稽古の中で具体的に動きを組み入れていけばいくほど、記憶は強固になり、その動きをすればその言葉が生み出される、ということになります。
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