いきなり著作権と版権の違い、ビッグウエスト(デザインは、スタジオぬえ)対する米国ハーモニーゴールド社(権利を売ったタツノコプロ)構図を話すのも、粋ではないので、前座としてお話をします。
なお、タツノコプロが売り渡した「超時空要塞マクロ」ス、「超時空騎団サザンクロス」、「機甲創世記モスピーダ」の内、ビッグウエストが版権を所持しているのは初代TVシリーズ「超時空要塞マクロス」と「超時空騎団サザンクロス」の二作品なのですが、後者は日本国内では商業的に無価値な作品なので、裁判所で訴訟になった事実はこれまでありません。
(モスピーダはタツノコに権利があり争点無し、メカ・デザインは今は解散したアートミックであってこちらも問題無し)
【裁判官結論】
1:超時空要塞マクロス(初代テレビシリーズのみが対象) 放映された上記作品(より正確にはフィルム)自体は、制作に関する予算と関与度合いに鑑み、タツノコプロに権利がある。
2:超時空要塞マクロス(初代テレビシリーズ)のデザイン、及び後のマクロスシリーズの権利はビッグウエスト(デザインは、スタジオぬえ)が所有する。
超時空騎団サザンクロスは?
裁判対象では無かったので不明。 デザインはアンモナイトでタツノコプロ内部スタッフですが、作品制作はビッグウエスト、タツノコプロ双方が作品をホームページに記載しています。
問題点はもうひとつあり、【日本を除く全世界】で「超時空要塞マクロス」(初代テレビシリーズ)、「超時空騎(兵)団サザンクロス」、「機甲創生紀モスピーダ」の翻案作品ロボテック名義の放映、商品展開、続編制作権(実写含む)を 米国ハーモニーゴールド社(権利を売ったタツノコプロ)が持っている点です。