和解条件呈示(HG社側)

2010-08-05 18:16:39 | 日記
私的な和解案の一つの提案です。ハーモニーゴールド側をいかにして交渉のテーブルに着かせるかが鍵になります。

結局日本側で商品として対象になるのはマクロスだけなので、この問題解決が急務になります。

ハーモニーゴールド【タツノコプロ】側呈示条件

米国、EUその他の国でのマクロスシリーズの扱い

・バンダイビジュアルUSAなど商標権を有する日本法人のマクロスシリーズの輸出を妨げないこと。

・現地ディストリビューターが日本のマクロスシリーズを翻訳販売する際も同様。
米国法では商標権は権利者裁量に亘る部分が大きいので、マクロスの名称やUN SPACYのロゴマークを商標登録した同社についてもロボテック版での商標権登録にも関わらず、原典のマクロス名義作品群についても使用料を徴収することについて商標権の濫用の可能性があり、再考を願いたいところです。


【映像】
・日本国内へは既にある日本原典フィルムを使用した三作品翻案の持ち込みは不可。(映像のインパクトは強い為、商標権の混同が起きる為)
・新作映像(シャドウクロニクル以降)は可。


【書籍とコミック】
・ワイルドストーム社新作画補完コミックはロボテック版であることを明記する。
・ムックやRPG本など書籍類はロボテックロボテック版であることを明記、オリジナルとの相違を本文又は注記部分を設けて記載する。


【玩具、模型、キャラクターグッズ】
・トイナミ等のトイは原則日本への輸出は出来ないが、提携の形で(アオシマ新世紀合金)日本側生産者が引き取ることは妨げない。・キーホルダー等ロゴマーク入りが予想される賞品は事前に商標権の衝突が起きないよう調整の機会を設ける。(モスピーダ、サザンクロス、シャドウ関連インシグニア等は日本側に賞品が存在しないため商標権は衝突しないが、マクロスはNGな為に日本側販売者の引き取りによる提携販売しか出来ない。)


次回は、ビッグウエスト(スタジオぬえ)側和解案呈示条件を書いてみます。

トビーマグワイア氏の実写映画について

2010-08-05 12:09:03 | 日記
今回は問題がデリケートなので画像は掲載しませせん、ご了承ください。

トビーマグワイア氏のロボテック実写映画企画ですが、脚本を書き直している段階で、撮影などはまだ先の話のようです。

「Robotech.com」等の公式サイトで日本国内から注文をしようとすると

『申し訳ありませんが、貴方のお住まいの地域からは注文をお受けできません。』

という内容の英文が表示されます。

また、「シャドウクロニクル」のDVDやブルーレイディスクのリーフレットには、『この作品は日本以外の全ての国で販売される。』旨の英文が記載されています。

このまま商標権問題が解決しないままでは『この映画は、日本以外の全ての国で配給される』結果、日本国内では公式(※)には観覧出来なくなるだろうと、私は予想しています。

なぜならロボテック実写化1番手は最大の著作権及び商標権闘争の舞台となった、《テレビシリーズ初代》の「超時空要塞マクロス」であるから・・・

映画の成功か失敗かの予想は、今話をすべき時ではありませんが、おそらく数年後に、国内上映が為されないまま、虚しく海外での上映のニュースや評価をネットや雑誌記事で聞くことになる未来はかなりの確率で有り得るでしょう。

過去は変えられない、けれども未来は未だ定まっていません。

可能性と希望を捨てずに和解調停を考えて頂ければと望みます。

(※)語弊のある言い方ですが、合法的にはと言い換える事が出来るでしょう。

カールメイセック

2010-08-05 12:05:49 | 日記
今回より本題に入っていきます。 版権と便宜的に書きましたが、ロボテックとオリジナル3作品に関して、それぞれの作品の権利者間で問題とされているのは、正確には「著作権」と「商標権」になります。
版権というのは正式な用語ではなく、今回、便宜的に使用したものです。
 
ウィキペデイア の版権に関する記事より抜粋引用

現在では「版権」という用語は日本の法律では正式に用いられていない

もっとも、法律的な厳密さを必ずしも要求しない場面では、著作権や商標権などの知的財産権全般をまとめて「版権」と呼んだり、著作権を利用したビジネスのことを「版権ビジネス」と呼ぶなど、一部で著作権の通称として用いたり、著作権の支分権の一つである出版権の意味で用いることがある。

それらから派生して、漫画・イラストレーションの同人活動では雑誌・テレビなどの商業活動で発表された作品・キャラクターを描いたイラスト(二次創作)のことを、アニメーションでは雑誌やキャラクターグッズなどに印刷するために書き下ろした絵のことを、「版権イラスト」「版権絵」ということがある。

その他の場面では、歴史上の用語として用いられる場合のほかは、一般的な呼称ではない。


ウィキペデイア「ロボテック」解説より

最低65話放映の条件は、平日帯のゴールデンタイム以外で、地方局間で連携放送される番組(シンジケーション番組)に限って適用され、この条件は別々のアニメのストーリーを組み合わせることを強制するものではなかった。
 
下記URLより引用参照
 
 

「アメリカで「ロボテック」のアニメを配給したのはハーモニー・ゴールドという会社。
この会社は3つのタツノコアニメを1つに編集するためにカール・メイセックという男を雇ったわ。

彼はアニメマニアが嵩じて日本から輸入したアニメ・グッズの店を経営したこともあるオタク稼業家。

メイセックはまず「マクロス」「サザンクロス「モスピーダ」の3つを予備知識なし音声をしぼってぶっ続けで見たの。

そうすることで、3つの作品を想像力で無理やり1つのストーリーにくっつけることができたらしいわ」

論点を整理します。
 
・米国オリジナルの3作品を放送する為に65話以上が必要とされた。
しかしこの条件は別々のアニメのストーリーを組み合わせることを強制するものではなかった。
・3作品を組み合わせたのは、カール・メイセック氏の独自判断である。

タツノコ・プロダクションがオリジナルの3作品の権利を米国ハーモニーゴールド社に売り渡す際にどのような交渉がなされたかは不明ですが、著作権については少なくとも1985年の売買契約成立の時点で 「ビッグ・ウエスト」、「スタジオ・ぬえ」 に米国ハーモニーゴールド社への売買の事実を通知し、利害関係の調整を図るべきであったかと思われます。

なお、上記の文章は、各種文献や、WEBで得た各種情報からの推定判断であり、実際には、タツノコプロダクション側から当時他の2権利者に一応の連絡があったかもしれず、結局のところ真相は不明のままです。

●著作権(ちょさくけん)

著作物の著作者が持つ、著作者人格権と著作財産権の総称である。
著作権は、著作物の創作によって発生するので、権利を得るため、特許権や商標権のように出願を行って審査を経る必要がない。
著作者人格権としては、公表権、氏名表示権、同一性保持権がある。

著作財産権としては、複製権、貸与権、翻訳権、翻案権等がある。

これら権利の侵害に対しては、損害賠償請求、差止請求を行うことができる。
保護期間は、著作者の存命中および死後50年であるが、会社名義で公表された著作物については、公表から50年である。

保護対象となる著作物は、小説、脚本、論文、講演等の言語の著作物、音楽の著作物、舞踏等の著作物、絵画等の美術の著作物、建築の著作物、地図等図形の著作物、映画の著作物、写真の著作物、プログラムの著作物などが例示されている。

●商標権(しょうひょうけん)

”商標権”商品やサービス(役務)の識別標識である商標についての権利である。
商標権者は、指定商品(サービス)について、登録商標を独占的に使用することができる(商標法第68条)。

商標は、文字、図形、記号等の平面的なものだけでなく、立体的なものであっても登録することができる(たとえば、ケンタッキー・フライドチキンのカーネルサンダースの人形等)。  

商標権者は、他人が、指定商品(サービス)に類似する商品(サービス)について、登録商標に類似する商標を使用することを禁止することができ(差止請求権)、侵害によって被った損害を賠償させることができる(損害賠償)。

ある指定商品(サービス)について、登録商標がある場合、他人が商標使用を使用したときに、商標権侵害となるか否かを、表にすると下記のとおりである。

つまり、商品(サービス)か、もしくは商標が類似していない場合には、商標権侵害とはならない。
  同一商標 類似商標 類似しない商標
同一商品(サービス) 侵害 侵害 侵害でない
類似商品(サービス) 侵害 侵害 侵害でない
類似しない商品(サービス) 侵害でない 侵害でない 侵害でない

2つの商標が類似するかどうかは、外観、称呼、観念の3つによって総合的に判断する。

ただし、多くの場合、称呼(つまり読み方)が最も重要な判断基準となる。

また、2つの商品が類似するかどうかについては、特許庁が、その基準を公開している。

商標権は、一応10年で満了するが、登録の更新をすることにより、永久的に権利を存続させることができる

双方の利点得失

2010-08-05 12:03:18 | 日記

★和解への道 今回は米国『ハーモニー・ゴールド』社(Harmony-Gold.USA.)【タツノコプロ】対する『ビッグウエスト』【スタジオぬえ】側の両者について、現状維持の利点と損失、和解時に起きる利点と損失を挙げてみます。

A:現状維持(属地主義による不干渉による停戦状態)の利点と損失

★両者に共通する利点は、更なる訴訟や和解条件交渉に余計な労力を使わなくて済むこと。

ビッグウエスト【スタジオぬえ】側 《利点》

・日本国内での初代マクロステレビシリーズ、以後のマクロスシリーズの商標権の同一又は類似による混乱に伴う風評被害を避けることが出来る。

《損失点》

・初代超時空マクロス《テレビシリーズ》、以後のマクロスシリーズの海外への販売流通に際して障害が生じる。

・米国『ADビジョン』社や、米国『東京ポップ』社が初代マクロス及び『マクロス7トラッシュ』販売時に『MACROSS』、『U・N・SPACY』ロゴマークが、米国ハーモニーゴールド社によって海外で商標登録されているため、余分な費用負担が生じる。

・バンダイビジュアルUSAは最新作『マクロス・フロンティア』海外展開に支障が生じている。

米国ハーモニーゴールド社【タツノコプロ】

《利点》

・特に無し。

《損失点》

・Robotech派生商品で目の肥えたユーザー頒布に足りる品質の商品【ワイルドストーム社デジタル作画コミック、パラディウム社RPGブック等】、新作『シャドウクロニクル』の漫画及びOVAの日本語地域への販売が出来ない。

・トビーマグワイア氏主導の実写映画製作開始時点で日本側商標権者から訴訟を起こされる可能性。


B:和解調停成立時の利点と損失

《利点》

・混同による混乱を回避出来るなら、『スーパーロボット大戦』のようなクロスオーバー作品として作品世界を拡張可能。

⇒具体的にはロボテック作品ガイドで概要を説明する他は、ロボテック版初代マクロスは極力露出を避ける。

他2作品(モスピーダ、サザンクロス)リメイク版の製作可能性と新作『シャドウクロニクル』の漫画及びOVAの販売。

《損失点》

・混同による混乱による『初代テレビシリーズマクロス』に関する風評損失。

米国ハーモニーゴールド社【タツノコプロ】

《利点》

・Robotech派生商品で目の肥えたユーザー頒布に足りる品質の商品【ワイルドストーム社デジタル作画コミック、パラディウム社RPGブック等】、新作『シャドウクロニクル』の漫画及びOVAの日本語地域への販売可能性。

・トビーマグワイア氏主導の実写映画製作に支障が無くなり、日本配給の可能性。 《損失点》

・初代テレビシリーズ以後のマクロスシリーズ、最新作『マクロス・フロンティア』のバンダイビジュアルUSAによる頒布、及び英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語(南米)公式ライセンス取得頒布会社販売によるロボテックシェアの減少。

しかしこれは公平な作品の競争原理を、米国ハーモニーゴールド社が制限していた事から得た保護利得であり、ジブリ作品や他のアニメ作品同様に『ロボテックと無関係』なマクロスシリーズの流入は甘受すべきものと私は思量します。


バルキリー商標権とロボテック

2010-08-05 12:01:52 | 日記

今後の和解・解決策を探るまえに、商標権の登録状況記事を引用又は翻訳しておきます。 ワタクシの私論はこの記事を掲載しながら、考え方をまとめていきます。 版権ビジネスの世界は、難しい問題が山積しています。

ある作品がヒットする(大衆に人気を取る又は評価を得る)かどうかは作品を投入してみるまで実際わかりません。
しかし、いったんヒットしてしまうと、今度は、その利権に対して資金、アイデア、手段(発表媒体)を提供したそれぞれの権利者間で問題が生じてこじれてしまうことは多々あると思います。

しかし「子供のケンカ」ではないのですから、きっと何か解決の糸口はどこかに隠れているはずです。
-------------------------------------------------------------------

XB-70「バルキリー」]のウィキペデイア記事より

アニメ『超時空要塞マクロス』にはXB-70から愛称を頂いた航空機(可変戦闘機)VF-1バルキリーが登場。
その後継機群も「バルキリー」の通称で呼ばれる。

なお、AMT/ERTLより発売されたXB-70のプラモデルには、同作品の広告代理店であるビックウエストの証紙が貼付されているが、これは「バルキリー」という名前が既に同社の登録商標となっていたためである。
-------------------------------------------------------------------

《翻訳記事》

人々は米国ハーモニー・ゴールド社がマクロスと共に引き起こした法律上の問題に関して非常に厳しいです。

それらとカール・メイセックを非難して、特に米国(Macross7とマクロスフロンティア)が音楽に関するお役所流の砦に隠され、初代TV版「超時空要塞マクロス」が米国でADVFilmsによって発売されて、また、マクロス・プラスが米国で発売されたという事実を気にせず、どんなマクロスシリーズの(米国・カナダ・EU加盟国)流通をも妨げるために 他方では、「Tokyo-Pop社」は、既にビッグウェストからの美樹本晴彦氏の「マクロス7 ・トラッシュ」漫画を英語圏で出版する認可を得ましたが、Harmony Gold社が、ビッグウェストが自然に受け入れなかったそれ(「マクロス7 ・トラッシュ」漫画)の販売シェアが欲しかったので、それを発売することを認めませんでした。

そして、Harmony Goldは認可するのを防ぐのに、何も干渉する事情のない「マクロス・ゼロ」さえの幾つかの西欧諸国(米国・カナダ・EU加盟国)に、SDF-1「マクロス」の名称、「U.N. SPACY」のロゴを商標登録しました。

何人かのファンがそういらだつので、彼らは、マクロスのADV・VISION社のライセンスを買うのを拒否さえしました。

それが、Harmony Gold社を支持することを意味したので、これまでみてきたように、ADV社が「マクロス」各シリーズのDVD発売権を使用する為に小切手を彼らに支払わなければならなかった。

そして、カール・メイセック氏(2010年4月17日死去)が一旦亡くなると、状況はより悪くなっただけです…

(原文)

People are extremely bitter about the legal troubles Harmony Gold created with Macross, blaming them and Carl Macek, in particular for blocking any Macross series in the U.S. (nevermind the fact that Macross7 and Macross Frontier are hidden in a fortress of red tape for the music, that Super Dimensional Fortress Macross was released in the U.S. by ADVFilms, and Macross Plus was also released in the U.S.) On the other hand Tokyo Pop had already licensed Haruhiko Mikimoto's Macross7 Trash manga from Big West but didn't release it because Harmony Gold wanted it's share which Big West naturally didn't accept and Harmony Gold has trademarked Macross name UN Spacy logo in several western countries which would prevent licensing of even Macross Zero without them interfering. Some fans are so irritated that they even refused to buy the ADV license of Macross, because that meant supporting Harmony Gold, seeing as ADV had to pay them a check to use Macross. And it only got worse once Carl Macek passed away...