私の父は若い頃、とんでもなく放蕩を重ねていました。飲んで酔っ払って、女性と関係を持って、雲隠れするの繰り返しでした。父は旧制中学時代(未成年!!!!!!!!!)に子供をもうけ、旧制中学の卒業を直前にして退学。その後も、また、別の女性との間に子供ができています。それが私の姉と兄です。(この事件は地元では有名な事件で、後日、私が勤め始めた後、ある取引先の、父と同年輩の社長から、もしかしてと話をされて、私はそうですと答えましたが、血の気が引く思いでした。)
私は、若い頃は、父を軽蔑し、父のような、おろかな人生は送らないと、思い続けていました。
父が最後に放蕩をやらかしたのは、たぶん、私が中学生の頃だと思います。父と母の諍いのあと、母は顔をうなだれて泣いていました。父は昔のように母に暴力は振るいませんが、家を出て行ってしまいました。
私が、
「お母さん。これから僕が頑張って、お母さんを幸せにするよ」
というと、
母は、
「youさんは、お母さんを幸せにするのではなくて、これから大きくなって、好
きな人ができたら、その人を幸せにするトヨ。お父さんみたいに、好きな人を泣かせないトヨ」と言われました。
その当時は母の言葉が理解できなかったのですが、今となっては、母の気持ちが、よくわかります。
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