2023/05/26公開 日本 118分
監督:渡辺一貴
出演:高橋一生、飯豊まりえ、長尾謙杜、安藤政信、美波、池田良、前原滉、中村まこと、増田朋弥、白石加代子、木村文乃
絶対的な黒が映すもの、それは――
“この世で最も黒く、邪悪な絵”の謎を追い、美の殿堂へ――
STORY:漫画家の岸辺露伴は、かつて青年時代にある謎めいた女性からこの世で最も黒く邪悪な絵の噂を聞いた。新作執筆中の露伴は、その絵がルーヴル美術館に所蔵されていると知り、おせっかいな編集者の泉京香とともにフランスへ取材に向かう... (allcinemaより)
荒木飛呂彦の大人気コミックス『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ作品「岸辺露伴は動かない」を実写化したNHKドラマ・シリーズの劇場版。人の心や記憶を本にして読むことができる特殊能力を持つ漫画家・岸辺露伴が、美の殿堂“ルーヴル美術館”を舞台に、“黒い絵”の謎が引き起こす恐ろしき事件に挑むさまを描く。監督はドラマ版に引き続き劇場映画デビューとなる渡辺一貴。
スピオフとも知らずただ予告編を見て興味を持ち鑑賞。エンドロールにNHKとあるからなんだろうと思っていると、NHKのドラマシリーズの劇場版だったとは...うっかりミス~見たかった。この世で最も黒い色...惹かれるなぁ~ちょっと前に世界一黒いポルシェが話題になったけれど、究極の黒は興味深い。で、この作品も黒い絵をめぐる物語。
劇場版が初見でもかなり楽しめた、かなり好み。レトロな雰囲気が漂いながら静かに展開されるけれど引き込まれて観てしまった。主人公の岸辺露伴は相手を本に変えて情報を読み取る能力が持っている...ということでその能力を活かしたお話なのかと思ったらそこはメインではなかった。でも黒い絵の真相を探る物語で露伴の過去とともに適度なホラー感があって面白かった。
岸辺露伴とちょっとおせっかいな編集者・泉京香とのコンビが良き。露伴のギザギザヘアバンドが気になる 笑。リアリティ重視でちょっとめんどくさそう...それで執筆活動が遅れそうだけどルーブルでのサインの早業を見ると大丈夫そうだよね。一方、何事にも動じない明るい泉京香がいい味を出してて、じめっとした物語を明るくしてくれてる。
かなり好みの作品だったのでドラマシリーズも見てみたいなぁ。原作のイメージとはどうなのかわからないけれど、高橋一生の岸辺露伴はこの物語の雰囲気にぴったりだった。
鑑賞日:2023/05/31
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