2011/08/27公開 日本 134分
監督:佐々部清
出演:堺雅人、中村獅童、福士誠治、ユースケ・サンタマリア、八千草薫、麿赤兒、麻生久美子、塩谷瞬、北見敏之、ミッキー・カーチス、八名信夫
いつか、この国が
生まれかわるために
1945年8月10日、敗戦前夜の日本。陸軍大臣のもとに呼び出された真柴少佐にある密命が下される。それは、山下将軍がマッカーサーより奪取した900億円(現在の金額で200兆円)の財宝を、秘密裏に陸軍工場へ移送し隠匿せよというものだった。この極秘任務には、真柴少佐、小泉中尉、望月曹長の3人の軍人に加え、女学校の20人の少女と彼女たちを引率する平和主義者の教師、野口孝吉が勤労動員されることに... (allcinemaより)
久々に映画好きの友人と鑑賞。ユアンの『ゴーストライター』観たいんだけどと言われたけど、宇都宮ではやってないし、『神様のカルテ』は櫻井くんのおばさんパーマで笑いそうなので却下、ほかの作品は私が却下してこの作品に落ち着きました。久々に“何観る~?”で観た作品なので、戦争関係の映画としか知らなくてどんな話なのかも知らずに観ました。
浅田次郎原作の同名小説を『半落ち』『出口のない海』の佐々部清監督による映画化。
太平洋戦争集結目前の夏、GHQ最高司令官マッカーサーの200兆円もの財宝を巡る極秘作戦に関わった4人の男と20人の少女たちの運命を描いたおはなし。
昭和20年8月10日、帝国陸軍の真柴少佐は、軍のトップに呼ばれ、ある重大な命令を下される。それは祖国復興の資金にするため約200兆円のマッカーサーの財宝を隠すというもの。真柴は極秘任務を遂行するが、やがて任務の終わりが近づいたころ労動員として駆り出された20名の少女たちに非情な命令が出され...。
現代で20人の少女のうちただひとり生き残った久枝から、その時の話が語られるところからお話が進みます。それと同時にマッカーサーの元通訳からの別の角度からも語られるというもの。
小説とはいえ、マッカーサーのお宝をちょろまかしてしまおうというお話でびっくり。あんな重い箱を少女たちが洞窟の奥まで運ばせるなんてねー。またこの少女たちが純粋で健気で、ひたすらお国のために使命を全うするために一生懸命に働く姿が切なかったです。
戦争映画ではあるけれど、ほとんどが森の中での生活なので戦争らしい描写は特になく...。
前半のほうは極秘任務に関わる真柴少佐ら3人が謎の人物から受ける指令で、極秘に行動する所がスパイ映画っぽくてワクワクしたけれど...。その後、女学校の教師ユースケ・サンタマリアと20人の女学生らと共にお宝隠し。少佐たちとの交流もいい雰囲気の中、作業終了目前で急展開。
なぜここにいるのが彼女たちだったのか...それはある命令が下ったことでなるほどなと。そこからは、泣きの波が何度か訪れてくるのですよ。決してお涙頂戴的な演出ではなくて、ここで、ああ戦争映画なんだなと思わされる作品でした。
冒頭で亡くなるおじいちゃん、3人のうち誰なんかなーといろいろ深読みしちゃったらすんなりストレートだったわ、、、。
ラスト、久枝の前に現れる霊は久枝だけに見えるほうが良かったな。
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>久枝の前に現れる霊
ですよねぇ。でも浅田作品って「メトロに・・」もそうだけど、いつもそうなのよね(^^;
あっそうか!!
>久恵はユースケ先生が好きそうに見えたし
それは私も思いましたが...
浅田作品はいつもみんなに霊が見えるんですね(笑)
孫たちは横からチャチャ入れるな!でしたね。
何も知らない孫たちにまで見せるのはなぁ...
あの時を知ってるおばあちゃんだからこそのシーンなのになぁと思いましたよ。
自分も鑑賞しましたが、やはり戦争は悲劇しか生まない事を実感する作品でした。
もう、日本人のほとんどが戦争を知らない世代になっているので、こういった作品を通じて戦争の悲劇を伝えていくべきなのだと思います。
フィクションでも十分伝わってきますよね。
私も戦争の悲劇を伝えていくべきだと思います。