原題:SLUMDOG MILLIONAIRE
公開:2009/04/18
製作国:イギリス/アメリカ PG-12
上映時間:120分
鑑賞日:2009/04/18
監督:ダニー・ボイル
出演:デヴ・パテル、マドゥル・ミッタル、フリーダ・ピント、アニル・カプール、イルファン・カーン
運じゃなく、運命だった。
+あらすじ+
テレビ番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、賞金を獲得したジャマール(デヴ・パテル)だったが、インドのスラム街で育った少年が正解を知るはずがないと不正を疑われ逮捕される。ジャマールになぜこれほどの知識があり、この番組に出演するに至ったのか。警察の尋問によって、真実が明らかになっていく。(シネマトゥデイより)
言わずと知れたアカデミー賞作品賞を含む最多8部門を受賞したこの作品、お先に観た方々の評判もよろしかったので期待してましたが、期待通り素晴らしい作品でしたー。原作はヴィカス・スワラップの『ぼくと1ルピーの神様』。
「クイズ$ミリオネア」といえば日本でもおなじみのクイズ番組ですが、音楽や効果音も同じなんですねぇ。そのせいか何の違和感なくみられました。みのさんじゃなかったけれどね(笑。
お話は、難問をクリアしてあと1問までくるというのはわかっているんですが、あの効果音というか音楽が1問答えるごとに緊張感を煽るんですねぇ。
ジャマールが次々と難問をクリアしていくごとにその答えにまつわるエピソードが流れるのですが、彼の生い立ちそのものなわけですね。それは格差社会や宗教、裏社会があったりと悲惨な状況を必死に駆け抜けてきた際に身につけたものでした。クイズの答えと生い立ちをうまく合わせた演出は見せ方としてうまいですね。番組の緊張感とミステリーさが出て良かったです。
もうねぇ、ジャマールのラティカへの一途さが何とも言えなくて、会えそうになったり会えたりしてもすぐ離ればなれになっちゃうからハラハラしてしまうんです。兄のサリームも最初はいいやつに思えなかったんですが、いざという時にはちゃんと弟を守ってるんですねぇ。ラストの兄弟それぞれの対照的な演出は泣けましたー。兄として弟を守ったわけで・・・切なすぎる。
アカデミー賞作品賞を受賞したわけですが、アメリカを感じさせない作品だったのは意外でした。良質なインドの映画を観た感じになりました。エンドロールでのみんなで踊るシーンは楽しくなっちゃいますね。インド作品あまり観ないからちょっとあせりましたけど。でも楽しそうだからいいやーと。
しかし、司会者と回答者が同じトイレを使えるのはどうなんでしょー。なんでボスはラティカに愛があるわけでもなさそうなのに異様にこだわるんだろー、テレフォンてどこにいるかわからないような人にかけてもいいんだろうか・・・とかまぁいろいろとツッコミたいところはありましたが、よい作品でした。
関係ないんすけど、スラムの子たちを見ていたら『20世紀少年』のドンキーを思い出したわ。
劇中でよくチャイが出てくるので飲みたくなっちゃったー。
++
アカデミー賞作品ということもあってそこそこ人が入ってたんですが、お子様映画が始まったために小さいトコでの上映でした(泣。しかし私のとなりの人が退屈だったのか最後まで落ち着きがなかったので困りました。前のめりになったりため息ついたり、もぞもぞうごいてたり・・・ちょっと目障りでした、、、。
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