2008/09/13公開(09/14鑑賞)
製作国:日本
監督:中島哲也
出演:役所広司、アヤカ・ウィルソン、妻夫木聡、土屋アンナ、阿部サダヲ、加瀬亮、小池栄子、劇団ひとり、山内圭哉、國村隼、上川隆也
子どもが大人に、読んであげたい物語。
STORY:昔々、大人の俳優に脱皮できなかった元有名子役や、消防車にひかれたまぬけな消防士など、患者だけでなく医者や看護師も変わり者ばかりが集まる病院があった。中でも一代で自分の会社を築いた超ワガママ老人の大貫(役所広司)は、一番の嫌われ者。ある日大貫は、1日しか記憶を保てない少女パコ(アヤカ・ウィルソン)に出会う。(シネマトゥデイより)
『下妻物語』や『嫌われ松子の一生』などの中島哲也監督の最新作。
この監督の描くビビッドな映像が好きなんですよ~。今回はひとつひとつのシーンが、絵本をめくっていくような感じでとても不思議な世界でした。笑えて泣けてそして感動できて盛り沢山な内容でとても楽しめました☆
このお話は知らなかったんですが舞台っぽいなと思ってたら実際に舞台で上演されたお話だったのですね。「MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人」という伝説的な舞台だそうで・・・知らんかった。
予告編を見た時にパコ役が純日本人顔だったらわざわざ観に行かなかったかも。アヤカ・ウィルソンちゃんがすっごく可愛いくってねぇ~しかもまわりの俳優陣も豪華じゃないすかー。
まるで豪華俳優によるコスプレ大会!
もぉねぇ、みんな個性的。(敬称略)
役所広司の大貫のくそじじぃっぷりも言われないと本人には見えないくらいでかなりハマってた。髪型がサリーちゃんのパパみたいで楽しいです。
妻夫木聡の大人の俳優に慣れなかった元有名子役。最初忘れちゃっててアレ?誰だっけ~と思っちゃったくらい。ザリガニ魔人は意外性があって新境地開拓ですかね~。もう自分捨てちゃったね(笑)
上川隆也のピーターパンはすごく老けたピーターパンでこちらも爆笑。まともそうに見えるけどやっぱりヘンな人だったし。
こういう役をやらせたらピカイチの小池栄子と土屋アンナ。こんなナースがいる病院には入院したくないよなー。と思いつつ、タマ子(土屋)ちゃんが意外にもかわいい部分があったのが良かったな。小池栄子の吸血女?キャラも最高でしたー。
でもやっぱりインパクトがあったのは國村隼のオカマキャラ。いやぁ笑えましたよ。ジュディ・オングといいガマ姫といいなかなか見られないシロモノだわ。
加瀬亮と劇団ひとりは無難なキャラだったけど味がありましたね。山内圭哉?見たことがあるようなないような・・・ヤクザの龍門寺の電話のオチはツボでした。悲しいオチなのにもう劇場内はゲラゲ~ラでしたもん。こういうオチすきですっ
んもー相変わらずうざい阿部サダヲ~
やっぱりこの人はソデの方で目立ってるの方が好きだな。一番多いコスプレだったんじゃないですかね。この人のおかげでしんみりし過ぎなくて良かった。しかしこの人が好きか嫌いかで評価が変わりそう、、、あ、私は好きですけど。撮影中死にそうな目にあったとか・・・ふふふお疲れさんです(笑)
完全に子供向けなんだろうと思って観に行ったんですが、確かに子供たちにもウケてました。でも大人が観るとちょっとホロッとさせられるところがたくさんありましたねぇ。意外なラストにはちょっとビックリ。てっきりあのまま・・・と思ってたのに~思ってたのとは違っててなんか切ない。
パコと大貫との交流はちょっとウルウルっときましたよ。あんなくそじじぃにもちゃんと人間らしい心が残ってたんだなーと。1日しか記憶がもたないパコに毎日毎日絵本を読んであげる姿にちょっと感動。何回もお話が流れるので結構覚えちゃった。
ラストの俳優さんたちをCGキャラにしちゃって生の演技との合成は面白かったです。俳優さんたちも楽しんで演技してるようでなかなか見られない役どころは必見ですね。
エンドロールの音楽が『チャーリーとチョコレート工場』に出てくる人形たちの歌っぽくて楽しい。それとちゃんと最後まで見られるようにつくってあるのもうまい。
ただね、お父さんお母さんたちが子供たちのトイレにバタバタしてたのが気になりました。観る前にすませてるんだと思うんですが大変そう。あれじゃお話ちゃんとわかってるんだろうか・・・と心配しちゃいましたよ。そんなこんなで、混んでいてチケットが取れにくそうだったので仕方なく、何年かぶりに1800円出しちゃいました(泣)
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