2005/02/05公開
監督:パク・チャヌク
出演:ソン・ガンホ、シン・ハギュン、ペ・ドゥナ、イム・ジウン、イ・デヨン、チ・デハン
先天性の聴覚障害を持つリュウは、重い病に倒れた姉を献身的に看病していた。両親亡きあと自分の面倒を見てくれた姉を救うため、自ら片方の腎臓を提供しようと決意するリュウ。しかし、検査の結果はあっさり不適合。おまけに、看病のため欠勤が続き工場を解雇されてしまう。仕方なく臓器売買の闇取引に望みを託すが、反対に自分の腎臓の片方と虎の子の退職金を騙し取られてしまう。そんな時、病院から移植ドナーが現われたと知らされ、呆然とするリュウ。彼の唯一の理解者で学生運動かぶれの女ユンミは、金持ちの子供を誘拐すればいいと、抵抗感を示すリュウを強引に説得する。べつに子供に危害を加えるわけでもないと納得し、リュウはついに自分をクビにした工場の社長ドンジンの幼い娘を誘拐するのだが…。
「オールド・ボーイ」を見たときに、オススメと聞いたので早速見てみました。
“復讐三部作”の1作目だそうですが、この監督さんてすごいわっ。
復讐ものは好きだったりするんですけど、ここまで静かにじわじわっとくる復讐劇はなかなかないですね。
リュウはふつうにドナーを待っていたら、姉弟はふつうに暮らせてたかもしれない。
そしたら、社長もその娘も悲劇にあわなかったかもしれない。
いや社長はなんかあったかもしれないけど・・・
最初はだらだらとしてて、ちょっとイマイチかなと思ってたんですけど。
それにねぇリュウが緑色の髪をしてたのがねぇ・・・
なぜかそこんトコがイマイチ入り込めなかった。
でも前半と後半ではメインとなる人物が変わってきます。
誘拐事件からだんだんおもしろくなってきましたね。
復讐が復讐を生んで、悲劇が悲劇を生んでいく・・・
結構残虐なシーンが出てくるので見るのがつらいところもあったりします
臓器摘出、バットでの撲殺、電気ショック等・・・
ここまでやるかというほどやってましたね
普通に生きてきた人が、大切なものを奪われたらここまで変わってしまうのか。
父親が愛する娘を失ったつらさがよく伝わってきました。
ある事をきっかけに、歯車が少しずつ狂ってくる・・・
その狂い方がだんだん大きくなり残酷になってくる・・・
残酷な中にも切ないところもあったりします。
リュウが恋人の手をそっと握るシーンは悲しい。
周りにいる人にわからないようにそっと・・・
このシーンはとっても印象に残ってます。
最後に服だけ残っていて、近くにいくつかの血の付いた袋があるんですけどそれって・・・
その中って・・・やはりあれかなぁ。
※鑑賞日:2006/01/24 ぽ
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