☆yukarinの映画鑑賞日記α☆

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プロテージ偽りの絆

2009年11月10日 | ★★★++

プロテージ 偽りの絆
原題:門徒/PROTEGE
公開:2007年劇場未公開
製作国:香港
上映時間:109分
監督:イー・トンシン
出演:アンディ・ラウ、ダニエル・ウー、アニタ・ユン、ルイス・クー、チャン・チンチュー

STORY:香港の麻薬市場の半分を牛耳るクァン(アンディ・ラウ)の元で、7年間潜入捜査を続けるニック(ダニエル・ウー)。病にかかっているクァンは、身重の妻(アニタ・ユン)や病気がちな娘のことを思案し、ニックを後継者に育てようとしていた。ニックの部屋の前に住む、フェン(チャン・チンチュー)とその娘ジンジンは頼れる人が全くいない。そんな2人を見兼ねたニックは、親娘を気遣い食事を幇助し、徐々に距離を縮めていく。

 

潜入捜査官と麻薬密売人の絆と裏切りを描いた作品。

2007年度香港アカデミー賞最多15部門ノミネート&助演男優賞・編集賞受賞作だそうですが残念ながら劇場未公開となってしまった作品。アンディ・ラウが出演しているので観てみました。

香港お得意の潜入ものですねぇ。しかしありがちなカッコ良いお話ではなく、なぜ人は麻薬に手を出してしまうのか・・・と、かなり踏み込んだ内容でした。製造方法や入手ルート、麻薬中毒患者の悲惨な状況などすごくリアル。しかもガサ入れで手首がちぎれたり、死体にねずみが群がってたり、ゾッとするシーンもあり。かなりシリアスな内容でしたがとても興味深い内容でした。

売るほうは麻薬に手を染めていないので、一見、普通のビジネスに思えてしまうから怖い。そんな麻薬売買の様子を描きつつ、同時にニックの近所に住む麻薬漬けになった女性の悲惨な様子を描いていることで、麻薬の手軽さと恐ろしさを描いてます。

アンディはというと、香港の麻薬市場を牛耳る麻薬組織のボス。しかし、髪は白髪交じり、しかも緊急に手術が必要なくらい病に冒されていてやつれた感じのおっさん。しかし仕事になるとなかなか凄みがあり怖いくらい。この切り替えはさすがですな。一昔前ならダニエル・ウーが演じた潜入捜査官をやってただろうなぁと思うと世代交代なんですね。ちと寂しい・・・

7年間も潜入捜査を続けるニックを演じるダニエル・ウーがなかなかカッコ良い。どことなくアンディ系の雰囲気がありますね。麻薬撲滅を願い潜入捜査を続けるのですが、あまりにも長い裏の生活で警官を見ると思わず逃げてしまうという彼の言葉が切ない。どの作品でも潜入捜査官が精神的に追い詰められる苦悩は同じ・・・切ない。過ちを犯しそうになる一瞬にドキドキ。

かなり重症な中毒患者を演じたチャン・チンチューさんが怖いくらいの体当たりの演技はすごかった。やめたくてもやめられない、ボロボロになっていく麻薬の恐ろしさを見ました。ただ太ももに注射を打つシーンはちょっとセクシーだったなぁ。

こういうのを見ちゃうと、もう二度とやりません!と言ってる人たちの言葉はあまり信用できなくなりそう.......。
本当に止めるには相当の覚悟が必要。

*映画鑑賞★日記・・・より転載 


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