【THE LAST KING OF SCOTLAND】R-15
2007/03/10公開
製作国:アメリカ/イギリス
監督:ケヴィン・マクドナルド
原作:ジャイルズ・フォーデン 『スコットランドの黒い王様』(新潮社刊)
出演:フォレスト・ウィッテカー、ジェームズ・マカヴォイ、ケリー・ワシントン、ジリアン・アンダーソン、サイモン・マクバーニー
何よりも恐ろしいのは、人間の本性
STORY:スコットランドの医学校を卒業したニコラス・ギャリガンは、高い志を胸にウガンダのムガンボ村にある診療所へとやって来た。それはちょうど、軍事クーデターによってイディ・アミンが新大統領となった直後のことだった。ニコラスはアミンの演説を聞いて、そのカリスマ性に強く惹きつけられる。そして偶然にも、ケガをしたアミンを救ったことからアミンに気に入られ、彼の主治医に抜擢される。やがてアミンは主治医という以上の信頼をニコラスに寄せ、ニコラスもまたその期待に応えようとするのだが…。
↑言わ猿・・・
まさにそのとおりでした。どこの国も独裁者は同じですねぇ。
ウガンダ大統領のイディ・アミンをメインとして展開するお話。「ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実」や「運命を分けたザイル」のケヴィン・マクドナルド。「ブラック・セプテンバー~」の時と同じく最後までドキドキハラハラさせてくれました。大統領だけを描いた話では重々しいだけの作品になってしまいますが、やがて側近となる架空のスコットランド人の青年を通しての大統領を描いているので観やすかったです。実在した大統領なんだけどフィクション感覚で楽しめました。
最初はいい人かと思うんですが、次第に本性が出てくる。村での演説は何だったのと思いたい。あの時は本心で豊かな国にしようとしていたのかもしれない。でも、襲撃に遭い裏切りものがいると分かったからどんどん変わっていってしまった。恐怖心も手伝って独裁政治の方向に行ってしまったのかな。
結構単純な人で気分をころころ帰る人で子どもみたい。側近の人たちはお守りが大変ですな。ちょっとした一言で怒ったり笑ったりと疲れる、、、
しかし演説がうまかったりと国民を惹きつける何かはあるんですよね。それをイイ方向に持っていけなかったのが残念。結局は亡命してるし・・・
どこまでが本当にやってきたことなのかわかりませんが、後半の拷問のシーンはイタタタターでした。2本釣りはきつい、、、裏切り者には見張りを立てておくべきでしたね。
しかしねーこの青年ギャリガンくんまずいっすよ。人妻に手を出しちゃぁいけませんぜ。身近に女性がいないからといって・・・。実際の歴史には関係ないとはいえ、大統領の奥さんはまずいよ。しかし、こんな描き方していいんでしょうか。実際の奥様もこんな人だったと思っては失礼かと思うのですが・・・
普通に村で診療を続けていればここまでえらいことにはならなかったかも。
そういえば、うちのblogpetがよく“マカヴォイあげようか”と言ってたのを思い出した。彼か?
大統領がダークサイドに行く展開よりも、ギャリガンの逃げるに逃げられない状態に陥っていく方が面白かったです。何度も逃げられただろうという所でずるずると逃げられないところまで追い詰められていくのはドキドキしました。後半の展開では無事にウガンダを出られるのかヒヤヒヤもんです。クライマックスは空港でのシーン。手に汗握る緊張感がたまりませんわ。後半からスピードが増す展開は面白かったです。
フィクションとして観るとかなり面白いと思うんですが、、、
ラストに流れる、イディ・アミン大統領は独裁政治によって30万人もの国民が虐殺したという字幕。人はこうまで変わってしまうんだと思うと恐ろしく思います。
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