2006/02/05公開
監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作:スティーヴン・スピルバーグ、キャスリーン・ケネディ、 バリー・メンデル、コリン・ウィルソン
原作: ジョージ・ジョナス/『標的(ターゲット)は11人 モサド暗殺チームの記録』(新潮文庫刊)
出演: エリック・バナ、ダニエル・クレイグ、キアラン・ハインズ、マチュー・カソヴィッツ、ハンス・ジシュラー、ジェフリー・ラッシュ、アイェレット・ゾラー、ギラ・アルマゴール、ミシェル・ロンズデール、マチュー・アマルリック
1972年9月5日未明、ミュンヘン・オリンピック開催中、武装したパレスチナのテロリスト集団“黒い九月”がイスラエルの選手村を襲撃、最終的にイスラエル選手団の11名が犠牲となる悲劇が起きた。これを受けてイスラエル政府は犠牲者数と同じ11名のパレスチナ幹部の暗殺を決定、諜報機関“モサド”の精鋭5人による暗殺チームを秘密裏に組織する。チームのリーダーに抜擢されたアヴナーは祖国と愛する家族のため、車輌のスペシャリスト、スティーヴ、後処理専門のカール、爆弾製造のロバート、文書偽造を務めるハンスの4人の仲間と共に、ヨーロッパ中に点在するターゲットを確実に仕留めるべく冷酷な任務の遂行にあたるのだが…
やっと見に行ってきました。親に先を越され徐々にネタバレされてきたので危ないトコだった。
う~ん・・・
・・・・・・・・・・・・
かなり痛い・・・重い、難しい。
最近はいろいろな事件があるとはいえ、平和な暮らしをしている日本人にとっては遠い国のお話になってしまうと思う。
この深い意味や思い、願いなどのすべては私たちにはきっとわからないと思う。
見終わったあとは、感動とか切ないとかじゃないなんか不思議な複雑な感じでした。
『ミュンヘン・オリンピック事件』はなんとなく聞いたことはあるくらいで詳しいことは知らなかったので、
この作品を通して知ることができて良かったと思います。
ちょうど冬季オリンピックが開幕したこともあって、なんだか複雑な気持ちですね。
何度も見るものではないかもしれないけれど、見る価値はあるかなと思います。
ただね、リタイア組が結構いたのが残念。
トイレかと思ってたけど戻ってこなかったーっ。
長いしずっとハラハラドギトキってわけじゃないから、つまらなくなってしまうのかもしれないですねぇ。
静かに物事が進んでいく感じだし・・・
もともと殺し屋でもない人たちがちゃんと任務遂行できるのかと不安だった。
でも、ひとりひとりターゲットが始末される度ごとにドキドキしてましたね。
子供が予想外に電話を取ってしまったり、ホテルでの爆破では危うく仲間も犠牲になりかけたし、仕掛けたものが作動しなかったり・・・と、定期的にドキドキする瞬間がやってきます。
電話やテレビ、ベッドの下とかは危険だー。
私は、カールが気に入ってたんですよ~。
あのメガネ姿が良かったのにーーーっ。
任務遂行中は、何があっても気を許しちゃだめだよぉ~っ。
予定外の女性殺しはすごかったですね。
一気に殺さずじわじわ~っと・・・
やはり服はかぶせてあげたほうが良かったかなと思う・・・あとで後悔してたけど。
私は、猫ちゃんが気になりました。猫好きなもんで。
いろいろと印象に残るシーンも多いのですが、
アヴナーに子供が生まれて“おめでとう”の後にターゲットが始末できて“おめでとう”はとても複雑ですね。
それと、奥さんに電話をして子供の声を聞いたとき、
“パパだよ・・・この声を忘れないで”はこっちまで泣けてきましたね。
国のため、家族のための任務とはいえ、正しいことなんだろうか・・・
アヴナーの苦悩がよく表現されてました。
ちょっとホッとできるのは、アヴナーが料理が上手な所ですね。
いっぱい作ってたし、おいしそうだったなぁ。
この時は和やかな雰囲気もあったし。
狙う立場から狙われる立場に変わっていくとき・・・
報復は報復をまねく・・・
果たして正しいことなんだろうか・・・
一般的な評価はいかがなもんなんでしょうか。意見がわかれそうですね。
スピルバーグの語りたかったことをちゃんと理解できたのかは微妙なところです。
でも見て良かったと思える作品ですね。
あーうまく言えないのが非常な残念である・・・
※鑑賞日:2006/02/11
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