【THE QUEEN:2007/04/14】04/21
製作国:イギリス/フランス/イタリア
監督:スティーヴン・フリアーズ
出演:ヘレン・ミレン、マイケル・シーン、ジェームズ・クロムウェル、シルヴィア・シムズ、アレックス・ジェニングス、ヘレン・マックロリー、ロジャー・アラム、ティム・マクマラン
1997年8月31日、ダイアナ元皇太子妃がパパラッチとの激しいカーチェイスの末、自動車事故に遭い他界する。悲しみに暮れる英国国民の関心は、かねてから不仲が取り沙汰されたエリザベス女王へと向けられる。しかし、すでに王室を離れ一民間人となったダイアナ元妃に対し、女王は本来コメントを発表する立場にはなかった。口を閉ざし続ける女王の態度は、国民からは薄情としか映らず女王は窮地に立たされてしまう。首相に就任したばかりのトニー・ブレアは、国民と女王の間に立ち、事態の収拾に乗り出す。
ダイアナさんの事故死は衝撃的でした。
テレビのニュース速報で重体とのテロップを見たのが最初でした。
いろいろと英国王室の陰謀だとかなんとか言われてましたが、
王室とダイアナさんの関係があまりよくないことは知られていたので
そうかもねーなんて思ったりもしてました。
あの時のエリザベス女王はどんな気持ちだったんだろうかとかなり感心があったので、
この作品はとても楽しみにしてました。
かなり事実を忠実に描かれているようですが、女王は本物かと思うほどそっくりでしたね。
フィリップ殿下にチャールズ皇太子、ブレア首相も最初はどうかなぁと思いましたが、
だんだん本人に見えてきました。
チャールズ皇太子の頭のてっぺんの薄いところも似てた、、、
この作品を見て女王の見方がちょっと変わりました。
すごく冷たい人のイメージでしたけどね。
常に国のこと、国民の事を自分よりも第一に考えなくてはいけないわけで、
決して私情は出してはいけないんですね。
意外に車を運転する女王には驚きました。
自分で運転するもんじゃないと思ってたので意外でした。
それに行動も思ってたよりも自由なんですね。
ダイアナさんの事件後に車を走らせて故障した時に出会った鹿を、
逃がしてあげようとした時とその鹿を気にかけた時にやさしさを感じました。
ひとり泣いて感情を出してた時いったい・・・・・
イギリス人は王室に関してはかなり神経質なようで、
何かとすぐ新聞のトップ記事にされてしまいますね。
劇中でもマスコミに関してはかなり敏感になっている様子が描かれてました。
何だか王室に対してちょっとだけ同情しちゃうかも、、、
今、思うとダイアナさんの事故死の報道や、追悼のマスコミの取り上げ方はちょっと異常だったかなと思いますね。
その異常報道が長い歴史ある古い体質の王室と一般の大衆などのズレが出てしまったのかもしれませんね。
そういうズレを修復?しようとしてくれたのがブレア首相ですね。
最初と最後以外はほとんど電話でのやりとりでしたが。
女王が電話に出るところが毎回違うのは面白いですね。
ちょっと意外だったのは、ブレア首相の家が割と普通だったなと。
そして奥様が王室というか女王に対して冷めてたなと、、、
で、で、フィリップ殿下は鹿のことしか頭にないってはどうよ。
ダイアナさんが亡くなったのに鹿かよっ!
やっかいな事は面倒だというのを感じましたけどね。
チャールズも結局は女王と皇太后には頭があがらないんだね。
ラストの声明文を読む女王のシーンは、
ちょっと前にテレビで本物のシーンと映画のシーンを見ましたが、
アクセントやちょっとした仕草まで完璧にそっくりだったのには驚きましたね。
テレビや雑誌でしか知ることのないエリザベス女王ですが、
あの事故からの2週間はこんな感じだったのかなと思いました。
女王であるが故の苦悩や決断がとてもよく伝わってきました。
ヘレン・ミレンさんの立ち姿などの上品さも素晴らしかったです。
それにしてもここまで描いちゃうのもすごいですね。
実際の映像も取り入れながら違和感なく、飽きることなく見られました。
王室関係・・・とくに女王はこの作品をご覧になったのでしょうか。
ぜひ感想を聞きたいものですな。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます