【DETROIT】 2018/01/26公開 アメリカ 142分
監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジョン・ボイエガ、ウィル・ポールター、アルジー・スミス、ジェイソン・ミッチェル、ジャック・レイナー、ベン・オトゥール、オースティン・エベール、ジェイコブ・ラティモア、ハンナ・マリー、ケイトリン・デヴァー、ネイサン・デイヴィス・Jr、ペイトン・アレックス・スミス、マルコム・デヴィッド・ケリー、ジョン・クラシンスキー、アンソニー・マッキー
1967年、米史上最大級の暴動勃発。街が戦場と化すなかで起きた“戦慄の一夜”
STORY:1967年7月、デトロイト。黒人たちによる暴動が激化し、鎮圧に乗り出した軍や地元警察との衝突で街はまるで戦場と化していた。そんな中、運悪く暴動に巻き込まれ身動きできなくなった人気バンド“ザ・ドラマティックス”のメンバー、ラリーが宿泊していたアルジェ・モーテルで銃声が鳴り響く... (allcinemaより)
1967年の“デトロイト暴動”のさなかに起きた衝撃の事件を描いた実録サスペンス。黒人宿泊客で賑わうモールを舞台に、いたずらの発砲騒ぎがきっかけで、警察官に拘束された黒人宿泊客たちを待ち受ける理不尽な悲劇の一部始終を描く。監督は『ハート・ロッカー』『ゼロ・ダーク・サーティ』などのキャスリン・ビグロー。
この日の2本目。キャスリン・ビグロー監督による実話もの。『ハート・ロッカー』や『ゼロ・ダーク・サーティ』のようなすごい緊迫感とはちょっと違いますが、デトロイトの街が初めは小さな出来事だったものがやがて暴動となり、アルジェ・モーテルでの白人警官による黒人(白人女性2名)たちに対して暴力的な尋問へとエスカレートしていく様子を描いていて見応えある作品となってました。
この人が主役というのではなくて、その場面場面でメインとなる人がいる感じですね。ボーカルグループ「ザ・ドラマティックス」のリードシンガーのラリー、差別主義者の白人警官クラウス、民間警備員ディスミュークスからの視点で描かれていってました。
冒頭の違法経営の店に警察が踏み込んだことがきっかけで暴動が起こりどんどん大きくなっていく様子は恐ろしい。石を投げお店のガラスを割ったり、略奪行為をしたり、警察との衝突へと発展。一度爆発してしまったら自分たちの街を破壊しつくすまで止まらないのはやはり人種差別やいろいろな事への不満をぶつける所がないからなんでしょうね。収まった時...自分たちの街の様子を見てどう思うんでしょうか。
警察もピリピリムードの中、おふざけのつもりでモーテルの街からおもちゃの銃を鳴らしてしまったことから、今度は差別主義者の警察官の心に火が付き逃げようとした青年を射殺しモーテルにいた黒人の若者たちに対しての暴力的な行動へと発展してしまうという...。またこれが、ウィル・ポールターは眉毛が特徴あっていじめっ子がすごく似合うので、今回の差別主義者の警官役はハマり役でした。というか最後まで憎たらしい!!
クライマックスではそのモーテルでの出来事の裁判が描かれるのですが、当時の陪審員は全員が白人だったり、悪徳警官が有利に進んでいったりとあまりすっきりする終わり方ではありませんでした。60年代はそういう時代だったんですね。
とても見応えある内容ではあったんでずか、どうもモーテルでの出来事がつらすぎて何度も観られるような作品ではありませんが一度は観ておきたい作品だと思います。ザ・ドラマティックスというグループはあまり知らないのですが、ラリーの歌声が素敵だっただけにグループに戻らなかったのは残念でした。暴動が起きる前はあんなにステージに立つことが好きだったのに....彼のようにこの暴動でその後の人生が変わってしまった人も多かったんでしょうね。
暴動は今も変わらずどこかで起こっていて永遠に終ることはないのでしょうか...
鑑賞日:2018/01/27
あれは白人から見ると怖かったのかもしれませんね。
どうしても黒人側の目線で見ざるを得なかったため、
ラリーのその後の人生がとても辛いものに感じました。
着眼点とかテーマとかすっごくいいのに、
なんかもったいない気もしました・・・
ザ・ドラマティックスはわたしでもさほど知らないくらいなのでほとんどの人がわからないでしょう。映画で使われていた“Whatcha See Is Whatcha Get”のほか“In the Rain”は有名です。
デトロイト暴動はアメリカ史上最悪な暴動らしいですが
ワタシはロス暴動の方がニュース映像見てる分、記憶に残ってます。
あのホテルでフィンがウィル・ポールターを三角締めで失神させたらスッキリしたかも(笑)
さすがに私もヘコタレた映画でした。
辛くて確かに何度もは観られませんね。
いじめっこ顔のウィル・ポールターがハマリ役でした。
略奪や破壊行為にしても、ちょっとしたおふざけからエスカレートして大変なことになっていって、本当に集団真理は恐ろしいです。
それもこれもやはりあのアルジェ・モーテルのシーンの緊迫感と嫌悪感が充満した雰囲気を40分も「見せつけて」くれたことでしょうね。
改めてキャサリン・ビグロー監督って凄いですわ。
ハラハラもずっとしてたけど、理不尽な警官にイライラしてしまい。。。なんかひどいって思ったわ~
なんか結末が理不尽すぎてなんとも言えない気分になったわ~
特に尋問シーンは緊迫感と恐怖感が半端なかったです。
ビグロー監督の手腕、凄過ぎです!
そのあとはモーテルや法廷に移ってしまいましたからね。
さすがに白人目線では観ることができませんよね。
ラリーの人生が変わってしまったのは本当につらいです。
ラリーを中心に見てしまった感じがします。
ザ・ドラマティックスはまっつぁんこさんでも...ということは知らない人が多いのは仕方がないですね 汗
ニュース映像で見てるほうが印象に残りやすいですね。
ほんと、フィンが活躍してくれれば.!! 笑