☆yukarinの映画鑑賞日記α☆

映画とLIVEのミーハーな感想とたまにお出かけ日記♪
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あるいは裏切りという名の犬

2007年07月01日 | ★★★★

あるいは裏切りという名の犬 DTSスペシャル・エディション
【36 QUAIDESORFEVRES:2006/12/16】
製作国:フランス
監督:オリヴィエ・マルシャル
出演:ダニエル・オートゥイユ、ジェラール・ドパルデュー、アンドレ・デュソリエ、ヴァレリア・ゴリノ、ロシュディ・ゼム

パリ警視庁の2人の警視、BRI(探索出動班)所属の正義感あふれるレオ・ヴリンクスと、BRB(強盗鎮圧班)所属の権力志向の強いドニ・クラン。かつて親友だった2人は、同じ女性カミーユを愛した過去を持ち、彼女がレオと結婚して以来友情は壊れ、現在では次期長官候補として激しく対立するライバル関係にあった。ある日、現金輸送車強奪犯のアジトを突き止めた警察はレオの指揮の下、包囲作戦を展開する。ところが、出世を焦るドニの不用意な行動が原因で作戦は大失敗に帰す。窮地に陥ったドニは、ある裏情報を基にレオを密告、思惑通り彼を刑務所送りにすることに成功するが…。


く~っ、渋い!渋すぎる!
でもってかなり好み☆
おじさまもそうですが、ストーリーがねもろに好みです。
そして音楽も。
邦題もこれはなかなかいいんじゃないですかね。
どうもフランスの警察というとあのおバカ映画を思い出します。
機会がなくてあれぐらいしか警察ものは観てないんですもん。
しかし、ハリウッドとは違う雰囲気といい、
静かに流れる音楽といい、クールな主人公といい、
なによりもフランス映画もいいもんだ~と思わされてしまう。
どのシーンも絵になる。
本当は劇場で観たかったのに地元シネコンでは上映せず(泣)

監督さん自身も警察官だったそうで・・・
共同脚本としては、元刑事ドミニク・ロワゾーが経験したエピソードを中心に、
実在の事件や人物をヒントに警察組織内部の闇の部分も描かれてます。

最初の方は登場人物が多くてちょっと混乱気味でしたが、
もうどんどん引き込まれていきましたよ。
正義感あふれ部下にも信頼されるレオと、
出世欲の強い権力が全てというようなドニの対照的な二人が良いです。
ある事件でのドニの軽はずみな行動をきっかけとして、
殉職者が出てしまったし、この二人の運命もずいぶんと変わってしまいました。
何をやっても先を越されてしまうレオと出世にあせったんだな。
そんなんじゃ出世してもろくなヤツにならんぞ!
と思ったらそのとおりだった、、、
一方、レオは悪い方へ悪い方へと向かってしまいました~(泣)
でもハメられた、裏切られたと知っても人のせいにしない。
なんという人だ。
それに比べてドニは嫌なやつよのう~。
ここまでやっていいのかと思うようなことをやってても、
警察内部では見て見ぬふりとは・・・
やはり出世が一番大事なんですね。
その出世のために友まで裏切るのか!

今回情報屋の存在が大きかったですが、やはり事件解決には必要なんですね。
貴重な情報源として利用するけれど、逆に利用されてしまうことも。
もともと犯罪者でもあるわけで、ご利用は慎重に!というトコでしょうか。

レオに信頼を寄せてたティティが瀕死の重傷を負ってしまいますが、
暴行されていた時に最後に言った言葉にはジーンとしてしまいました。
あれでレオも少しは救われたかな・・・と。

この作品はリメイクが決定しているんですか?
さすがしっかり目を付けとるよ。
よくは知りませんが、個人的にはレオはアル・パチーノをイメージしちゃってます(笑)
ハリウッド的にはどんな味付けになるのか楽しみですね。
でもこの雰囲気は出せないだろーな。

*映画鑑賞★日記・・・より転載


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