【2007/06/23】06/24鑑賞
製作国:日本
監督:降旗康男
原作:浅田次郎『憑神』(新潮社刊)
出演:妻夫木聡、夏木マリ、佐々木蔵之介、鈴木砂羽、森迫永依、笛木優子、佐藤隆太、赤井英和、香川照之、西田敏行、江口洋介
時は幕末。別所彦四郎は、下級武士とはいえ、代々将軍の影武者をつとめてきた由緒ある家柄の出。幼い頃より文武に優れ、秀才の誉れ高かった彦四郎だが、戦もない平和な世においては影武者の出番などあるはずもなく、毎日暇をもてあますばかり。出世はもはや神頼みしかないとすがる思いで祈ったお稲荷様は、なんと災いの神をよびよせる稲荷だった……。人生のツキに見放され、不幸の神様にとりツカれ愛されてしまった男の運命は?
妻夫木くんはいつもの妻夫木くんだった。
とっても人の良い下級武士がとても似合うんですよねぇ。
貧乏神、疫病神、死神のありがたくない神様三点セット。
ドタバタしたお話かと思ったら意外にちゃんとしたお話にまとまってました。
神頼みをする時はちゃんと確かめてからお祈りしましょう!
読み方は同じでも字がぜんぜん違うから。
とっても軽い時代劇でとてもテンポが良く気軽に観るには良いですね。
時代は幕末、歴史上の人物も出てくるけれど・・・
徳川慶喜の影武者としてのあのラストはあれでいいのかな?
などと気持ちよく終わるにはちと微妙です。
ここはひとつ、あまり深く考えずに
神様とのコミュニケーションを楽しむ方が良さそうです。
貧乏神の西田敏行さんはまさにハマリ役でございます。
3人、3柱?の中で一番面白かったです。
こういう役をやったらぴか一ですね。
どんちゃん騒ぎが楽しそう~♪
呪文をとなえられて苦しそうなシーンは爆笑してました。
しかしお人好しの貧乏神もやるときゃやるもんだ!
疫病神というとひょろひょろとしたおじさんのイメージだったのですが、
お相撲さんなのには笑いました。
とても赤井英和さんが疫病神にゃぁ見えない(笑)
ラストの死神は、なんとまぁかわいらしい女の子。
名前が“おつや”、お通夜にひっかけたわけですな。
こんなかわいい子が死神だったらゆるせそう?いやいや。
神様もお腹はすくもんなんですな。
すごい量食べてるケド、、、
みんなお人好しなんですが・・・
これも別所彦四郎の人柄のせいなんでしょうかね。
彦四郎の兄役の佐々木蔵之介さんがうまいよ~もー笑った笑った。
怠け者の見本のようなヤツで、こんなんだから弟が苦労するわけだ。
病に倒れて伏せってる姿がもー笑えました。
なんだかコントか?いやどちらかというと
落語の世界のような感じで面白かったです。
とにかく脇を固める役者さんたちがとても個性のある方たちなので
どうしてもそちらの方々のほうが印象が強いです。
香川照之さんのおやじさんも良い味だしてたな。
憑き物のお話だから少しはホラーっぽい所もあるのかと
思ってたのに全然なくて、緊張感もなかった(笑)
盛り上がりにはちと欠けるところもありますが面白かったです。
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