原題:EL ORFANATO
公開:2008/12/20
製作国:スペイン/メキシコ
上映時間:108分
監督:J・A・バヨナ
出演:ベレン・ルエダ、フェルナンド・カヨ、ロジェール・プリンセプ、ジェラルディン・チャップリン、マベル・リベラ、モンセラート・カルーヤ
愛を信じたら、本物の光が見える。
+あらすじ+
孤児院で育ったラウラ(ベレン・ルエダ)は、長らく閉鎖されていたその孤児院を買い取り、障害を持つ子どもたちのホームとして再建しようと夫のカルロス(フェルナンド・カヨ)、息子のシモン(ロジェール・プリンセプ)とともに移り住んでいた。だが、シモンは遊び相手のいない寂しさから空想上の友だちを作って遊ぶようになり、その姿にラウラは不安を覚える。そして入園希望者を集めたパーティーの日、シモンはこつ然と姿を消してしまい……。(シネマトゥデイより)
『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロ製作の愛と哀しみの切ないホラー。
ん?でもホラーというのとはちょっと違うような気もする・・・。中盤あたりまではしっかりホラーで見えない何かがいてドキドキしながら観てたんですけど、後半は母親の深い愛が描かれていて最後は切ないけどやさしい気持ちになりました。
ああ~こういう映像の雰囲気好きー。ちょっとした音とか声にドキドキしちゃうんですが、恐怖感とかそういうのとは違いましたね。息子のシモンが見えないお友達と仲良くなっちゃって精神的な病気があるのかと思ったらホントに見えないお友達がいたのでした。しかもこのお友達とこの家、そして母親にも関係があって、なかなかうまいつながりになっとりました。
突然いなくなったシモン、てっきりお友達に連れて行かれたのかと思ってたのに、まさかまさかの出来事でいなくなってたとは・・・・。原因となった過去のシーンでは思わずアッ!と声だしちゃいましたよ。うわーっあれは母親としてすごくショーック。悲しすぎる・・・
でも、あの家にいた子どもたちはシモンと遊びたかったんじゃなくて、シモンを通して母親のラウラと遊びたかったのかなと。最後は、本当は悲しいはずなのにみんな幸せそうに感じました。シモンとラウラの親子もこれはこれで幸せなのかもと思いましたしね。
ヒジョーに胡散臭かったベニグナ。交通事故のあの顔はめちゃくちゃ怖かったー。ちょっとそれはやりすぎなんじゃ・・・あれこそホラーでしたよ。そのベニグナも母親として考えると同情してしまうところもありましたね。
見終わったあとに余韻の残るお話でして、母親の愛を強く感じるお話となっとりました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます