【BYZANTIUM】 2013/09/20公開 イギリス/アイルランド R15+ 118分
監督:ニール・ジョーダン
出演:ジェマ・アータートン、シアーシャ・ローナン、サム・ライリー、ジョニー・リー・ミラー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
これが 本当の 私――
[Story]
神秘的な16歳の少女エレノアは、彼女の保護者である八つ年上のクララと共に海辺のリゾート地にたどり着く。一見姉妹のように見える二人は、長年定住することなく街から街へと放浪する日々を送っていた。実は、なまめかしい美貌を持つクララと悲しげな瞳を持つエレノアにはある秘密があり...
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のニール・ジョーダン監督が約20年ぶりとなるヴァンパイア映画に挑んだヒューマンドラマ。
原作戯曲・脚本は『ジェーン・エア』のモイラ・バフィーニ。
ヴァンパイア映画ではダントツで『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』が好きなので、その監督さんの最新作ということで観てきました。1本目の『エリジウム』と『ビザンチウム』なんか似たタイトル、、、
シアーシャちゃんは『つぐない』『ラブリーボーン』での繊細な演技がうまいなと思って注目してた子なんですが、すっかり大人になっちゃったー。でも、もともと子供なのに角度や雰囲気によって大人っぽく見える所があったので、今回の200歳のヴァンパイア役はハマってるかな。淡いブルーの瞳がきれい。
ある意味淡い恋愛ものではあるんですが、どこかの気持ち悪いヴァンパイア男と早くヴァンパイアになりたい女の学園ラブよりもずーーーーっと良かった。
やはりヴァンパイア映画には孤独と切なさがないとねー。
切ない雰囲気としては『ぼくのエリ 200歳の少女』に近い感じですね。
でもヴァンパイア映画というより、永遠に生きなければならない2人の女性の悲しい物語かな。
最初はあまりにも地味すぎるし淡々としてて微妙だなーと思ってたのですが、中盤から後半に向けてじわじわ~とこれいいわー好みだなと思いはじめました。パンフも買っちゃった。
エレノアとクララは姉妹かと思ってたらなんと....。
クララが娼婦のヴァンパイアという設定はちょっと引っかかったんだけどもね、初めは何の説明もないまま観ていくと、なぜ追われてるのかとか、少しずつ過去がわかってくると切なくなる。
エレノアがヴァンパイアで、フランクが白血病という設定がまた切なさを出してる。
フランクが事故で手首から血が止まらなくなって止血したハンカチをエレノアが拾って吸うシーンが印象に残る。
それと、普通のヴァンパイアなら健康な人にかぶりつく所を、エレノアは同意のもとで死を待つご老人から血を頂くところが優しさが出ててなんかいい。
イギリス映画というと全体的に暗めな雰囲気だったり、曇り空がイメージにあるけどまさにこの作品にぴったりでした。
ちゃんと招かれないと家に入れないとか、首筋を狙うとか、首を切り落として息の根を止めるなどツボはおさえてある。最近はゾンビ化したヴァンパイアがいるから困るのよね。
ちょっと違うのは血を吸った相手は仲間にはならない、相手の首筋を尖った爪でプツっと刺して吸ったり...。
そしてヴァンパイアになるにはある島に行って儀式を受けなければならないなど....。
私もあの島に行くーーー!!
だってレスタトが迎えにきてくれないからトシくってるよ~。それよりも私の血が薄いからだめなのかな、、、
しかし、女性がヴァンパイアになるのは認めてくれないそうなので迫害受けることになるけど、、、
ほんと色白なシアーシャちゃんはすごくいい。切なく孤独感バリバリの雰囲気もいい。それとエレベーターに閉じ込められたシーンで、上から血が滴って頭から染まっていく所は『キャリー』を思い出した。シアーシャ版というのも観てみたいかも!
★★★★.2
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ほんとにハマリ役でした。
彼女なら噛まれてもいいという人は多いでしょうね 笑
最近見た作品でも16歳役だったんですけど、永遠の16歳ってイメージなんですかねぇ。
私はまだ死にそうなおじいちゃんってわけじゃないんですけど、あれなら噛まれても文句ないかも。
いやぁ~いまでも行きたいくらいですよ(笑)
早く~レスタトにきてほしいのに~。
そうそうあの儚さがいいんですよね。
だから好きです。
でも、うん、そうですね
私も行きます(笑)
レスタトが迎えにきてくれなかったから、年取っちゃってるけど…美しく生まれ変わりたいですしね!
ヴァンパイアものってそれだけで一種の儚さが生まれるのが不思議ですよね
映像がとても美しかったですね。
滝のシーンはとてもよく残ってます。
私も同じくこういう作品はとても好きです。
丁寧に作りこまれた物語と、映像の美しさに引き込まれてしまいました。
滝のシーンが一番に印象として残っています。
こういう作品は凄く好みです。
そうそうクララの豹変ぶりはすごかったですね。
最近のヴァンパイア映画は幅広くなりましたけど、
こちらも古典的な部分も残しつつ新しい設定もなかなか良かったですね。
エレノアがヴァンパイアだとは思っていましたが、
クララの豹変委にビックリでしたよ~。
ヴァンパイアものなのに、あのラストも新しいかんじ?で、ヨカッタ~