【WEST SIDE STORY】
2022/02/11公開 アメリカ 157分
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:アンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー、アリアナ・デ・ボーズ、マイク・フェイスト、デビット・アルバレス、リタ・モレノ
ひとつになれない世界に、愛し合える場所はあるか?
STORY:1950年代後半のニューヨーク。マンハッタンのウエスト・サイドに暮らしていた多くの移民たちは、同胞たちで結束し、互いに助け合うことで厳しい世の中を生き抜いていた。そんな中、プエルトリコ系の若者たちで構成された“シャークス”と“ジェッツ”というヨーロッパ系移民グループの対立が激しさを増していた。ある日、シャークスのリーダー、ベルナルドを兄に持つマリアは、ダンスパーティでトニーという青年と出会い、2人は互いに惹かれ合う ... (allcinemaより)
レナード・バーンスタイン(作曲)とスティーヴン・ソンドハイム(作詞)のブロードウェイ・ミュージカルを1961年にロバート・ワイズ監督が映画化した不朽の名作をスティーヴン・スピルバーグ監督がリメイク。移民たちが多く暮らす1950年代のニューヨークの下町を舞台に、互いに敵対するグループに身を置きながら愛し合う若い男女の運命を華麗な歌と踊りで描く。
こういった名作をリメイクするのはかなりのリスクが伴うと思うけれど、さすが巨匠スピルバーグ監督だと思わせる作品でした。約60年も前の作品だけれどこの作品のテーマは現代にも通じるものがあって、特にラストシーンは作品すべてのメッセージが込められていますね。人種間の対立は悲劇を生むだけで物語も悲劇が待っています。しかしその後のビルに光が射し込むシーンは希望が感じられました。
オリジナルは10年くらい前に観ましたが、今回はあえておらさいはせずに鑑賞したので新鮮な気持ちで観られました。楽曲はおなじみのナンバーで今聴いてもやはり名曲だなーと。歌もダンスも素晴らしく、50年代のニューヨークも見事に再現されていて、デジタルではなくフイルムでの撮影とのこと、ちょっと色目をおさえた古さを感じる映像も見事でした。157分の長さもあまり感じさせませんでしたね。
スピルバーグ監督のミュージカル映画はあまりイメージがなかったんですが、さすが巨匠、最前列で舞台を観ているような感覚で観られました。不朽の名作をリスペクト感半端なくここまで作り上げたのは凄いと思います。バレンティーナ役のリタ・モレノはオリジナルではアニータ役で製作総指揮陣にも名前がありますね。
トニー役のアンセル・エルゴートは見覚えが...と思ったら『ベイビー・ドライバー』の彼だったかー。マリア役のレイチェル・ゼグラーは可愛いし透明感ある歌声が素敵。今作が映画デビューだそうだけどマリア役にぴったり。ディズニー実写版『白雪姫』や『シャザム!』の続編にも出演するそうなので楽しみ。
パンフレットは約2970円...一瞬躊躇したけれど買ってしまいました。いろいろと製作秘話や製作陣の思いが綴られていて読み応えがあります。でも普通のパンフもあると良かったのに...結構強気_笑。来月のアカデミー賞にも作品賞ほかいろいろとノミネートされているので気になるところ...。
鑑賞日:2021/02/11
※劇場鑑賞とDVDで感じ方に差があるのと当時の好みもあるので個人的評価はあくまでも当時の感想です。