2008/09/21放送(WOWOW)
製作国:日本
監督:水谷俊之
出演:上川隆也、岡田義徳、佐藤めぐみ、新井浩文、柏原収史、吹越満、津田寛治、遠藤憲一、羽田美智子、長塚京三、塩見三省
STORY:15年前の女性教師の自殺は実は殺人事件だった。警視庁へのタレ込み情報によって新たに捜査チームが編成される。当時の教え子や教師などの関係者を取り調べをしていくうちに思わぬ事件との関係がわかってくる。
WOWOWにて鑑賞です。「半落ち」「震度0」「クライマーズ・ハイ」などの横山秀夫の同名小説『ルパンの消息』をドラマ化したTVM作品。“ドラマW”と題して最近のWOWOWさんは質の高い作品を作られてます。頑張ってますねぇ。
3本放送されるうちの今回は2本目。内容が面白そうだったので観てみました。
時効までの限られた時間の中で繰り広げられる取調室での駆け引きを描いたものですが、映画として公開してもいいんじゃない?と思うほど面白かったです。出演者も豪華でドラマで終わってしまうのはもったいないくらいです。
冒頭にあの有名な三億円事件から始まります。犯人とされる内海が時効間近まで取り調べを受けますが、午前0時をまわり時効成立・・・って別に三億円事件を取り上げる必要ないんじゃない?と思いましたが、これが実はお話の展開で重要な事件だったりするのです。
実際の事件と架空の事件をうまく絡めた内容でして、三億円事件の真相は原作者の横山さんの想像ではありますがなかなか興味深いお話でした。タイトルにある“ルパン”は劇中に出てくるお店の名前なんですが、後々に今回の事件と係わってる名前なんですねぇ。別にルパンは出てきません(笑)
小説だと映像的には読み手の想像になりますが、ドラマになると見えてしまう部分があるのでこういうサスペンスものは難しいですよね。この女性教師の事件の犯人も中盤あたりで展開が見えてきてしまいました・・・と思ったら違ってましたわ。なんとも豪華なドンデン返しが用意されてましたよ。私が思ってた犯人だったら普通のサスペンスになっちゃいま(笑)
ちょっといけない恋愛事情に、思わぬハプニングから始まった出来事、同級生の友情、そして泣かせてくれるシーンもあってなかなか盛り沢山の内容でした。無理矢理詰め込んだ感じではなく自然な流れで進んでいったのが良かったですね。放送終了が午前0時なのも気が利いてる~。時効成立寸前に犯人がわかって自決解決で終了ですもん。
だけど昨日の「33分探偵」の影響がありまして・・・放送終了約30分前に山田辰夫さんが“ちょっと待ってください”ときたもんだから、“果たしてそうでしょうか”と来るかと思っちゃいましたよ。事件は解決かと思われた時、実はまだ終わってないってことだったんですがまさか30分持たせるのかよ~と・・・緊張感なくてすんません。
山田さんの声が昔から好きで、たまに何かのドラマや映画で出会うとうれしくなります。すごく特徴ある声なのでほんのちょこっとの出番でも聞き逃さないっす!
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