スウェーデン領事面速水望さんが訳された
スウェーデンのカーリ・ロースヴァルさんの自叙伝
「私はカーリ 64歳で生まれた」を読了しました。
意味深なタイトルの原題は「Nowhere child」
"どこでもない子供"
ナチスがユダヤ人を虐殺したのと並行して、自分たちの人口を密かに増加させようとして、
1940-1945年まで占領下にあったノルウェーのアーリア人の容姿を持ったノルウェー人とドイツ人との「特別な人種」を
を意図的に生ませていた時期があったという。
その後、敗戦し、ヒトラーは敗北する。
意図的に特別な人種として生まれた子ども達のほとんどが正確な出自を知らされず育ち、節目節目に現れる葛藤、
私はどこからきたの?
私は何者なの?
そして主人公カーリがひょんな事から意を決して辿る自分の出世の秘密。
自身が北欧に住んでいた時、里子としてデンマーク人の両親のもと、育てられたアジア人の女の子が発した言葉を
思いだしならがら読みました。
速水望さんは拙著も読んでくださっており、私は北欧のあと、
チェコに住んでいたので、話も理解しやすく、先日の会談も弾みました。
いつかカーリさんにお会いしたいです。
黄色いカップはデンマークで買ったスウェーデンのものです。
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