3月初旬のこと。
母から、父が入院したと連絡がありました。
ここのところ疲れやすく、寝ていることが多くなったとは聞いていましたが、救急搬送されるほど具合が悪いなんて。
今は容態が落ち着いているし夜遅いので、週末にでも来てほしいとのこと。
了解と伝え電話を切りました。
翌日、外出先にバンマスから、
「お父さんが危篤だからすぐ向かうぞ!」
と連絡が。
嘘でしょ!?
昨日は落ち着いていたじゃない!?
とにかく行かねば!
帰宅してからだと時間のロスなので、バンマスと西日暮里の駅で落ち合うことにして、慌てて向かいました。
何かの間違いに決まってる。
父方は長寿の家系で、祖母なんか102歳の大往生だったもん。
電車に揺られながら、そんなことばかり考えていました。
病院に駆け込むと、一刻も早く病室に行きたいのに、受付の人に面会時間外の手続きは警備員の構える別の入り口からだと言われました。
モヤモヤしながら、遠くの入り口へ向かい、検温やら身分証明やらサインやらした後に、
「コロナワクチンの証明がないと入れません」
ええーーーっ!
キレました!
そんなもん持ち歩いてねーわ!
身内が危篤だって、さっきから言ってるじゃん!
担当医に呼ばれて来てるんだから、連絡してよ!
警備員さんにかなり強くお願いしました。
このバタついてる間に、もしも死んでしまったらどうするんですか!!
権限を持たない雇われてる人に、イレギュラーなことを要求するのは忍びないって、普段の私なら考えるのですが、親の危篤だよ!きとく!きーとーくー!
そんなこんなで、やっと病室に向かうことができました。
続く