どうも、今回は藤子不二雄A先生と毛沢東について。
先日、残念ながら亡くなられたA先生ですが。
多くの人と同様、私も少年の頃はF先生の作品のほうが好きでしてね。
A先生の作品に触れたのは、歳をとってからでした。
やっぱり一番印象に残っているのは、「劇画毛沢東伝」ですねえ。
毛沢東が、ものすごくカッコよく描かれているんですよね。
50年以上前の作品で、まだ日中国交正常化の前ですからね。
当時、世界各地の左派革新界隈で崇拝されていた毛。
文化大革命や大躍進の実態も、よく知られていなかったですから。
A先生自身は、復刻版毛沢東伝のあとがきにて、毛沢東は中華人民共和国建国前と後で分けて評価されるべきだと述べてましてね。
建国後は権力闘争の中で悪に堕ちたけれど、建国前の若き毛は理想を追求したヒューマニストだったと。
青年期の毛が、最新の経済思想や理論を学習し国内の貧困層救済を目指したことや、国民党と手を組み日本軍を撃退したことなどは、肯定的に評価されて良いとは思います。
まあ、それでも全体としては、厳しい評価にならざるを得ないと思いますね。
私たちが学ぶべきことは、高潔な理想主義者だったはずの毛が、何故、権力を握ってからは腐敗したのか、ということなんじゃないですか。
毛の言動や政策の一つ一つの何が問題だったのか?を検証することが重要ですね。