どうも、また優生思想の持ち主を見つけてしまいました。
誰かといえば、陸上のハードル走で五輪に出場した為末大さんです。
しばしば炎上を起こしている彼ですが、今回は流石に看過できません。
問題となった一連の発言は、以下の通り。
「大変深刻です。コロナ対策の影響として考えに入れるべきです。亡くなっているのは20代の方が最多です。 コロナの影響で自殺者約8千人増、20代女性が最多 東京大などが試算」
「私たちの社会は病気による死や事故による死は警戒し責任を感じますが、経済的に苦しい人を死に追いやることに関しては冷淡な時があります。経済的困窮は自己責任ではなく社会の構造問題も大きく影響しており、特にこの数年、一部の人を経済的に追い詰めてでもコロナ対策を優先させました。」
「自死は本人の選択のように見えているだけで、社会が追い込んだ側面があることを我々は認識するべきだと思います。コロナ対策とは誰の命を優先し誰の命を犠牲にすることを選ぶのか、ということです。私たちは気づかないふりをするのではなくそのことをきちんと認識して選択すべきだと思います。」
「私はメディアはコロナ死と、コロナ対策死の両方を併記して放送するべきだと思います。」
本人のTwitterより、日付は8月17日(https://twitter.com/daijapan/status/1559724595808444416)
はじめに若者の自殺が増加しているという記事を引用した為末さん。
前半部分は、自殺を自己責任論ではなく社会全体の問題として捉えようという話。これは別に問題ありません。
また、感染対策のあり方についての箇所も、一部の人を経済的に追い詰めて対策を優先したというのは、具体的に何を指しているのか不明ですが。まあ、まだ許容範囲でしょう。
問題は、後半の「コロナ対策とは誰の命を優先し誰の命を犠牲にすることを選ぶのか」という部分ですね。
優生思想とは誰の命を優先し誰の命を犠牲にすることを選ぶのか、ということです。つまり命の選別ですよ。
命を生産性で判断する優生思想では、多くの場合、病気や障がいを抱える人が、まず排除されますよ。
そして同性愛者も狙われます。子を産まないとみなされるからです。
さらには外国人・異民族。ナチスの場合はユダヤ人を迫害しました。異民族を劣った人種とみなすのです。
今回の為末さんの発言では、命の選別を匂わしただけで、具体的に迫害対象を示したわけではありません。
ただ今後の動向には注意が必要です。