四節
春の陽光やって来て、人々安堵を覚えるが、二人の気持ちはかわらない、
明るい兆しが見えてきて、気持ちが高揚してきても、人々目覚めを待ってても、
世界はいつも二人だけ、みんなは恋人探し出す、ほのぼの陽気の季節感、
暗夜の状態過ぎ去って、町へ山へと駆けめぐる、桜の開花待ってるが、
まだまだ遠い感触で、恋人達はさまよって、何処かに休んで待っている、
暦の上では春だけど、春一番が吹き荒れて、気配は乱れる感触し、迷い戸惑い季節風、
風の嵐に飛ばされて、二人の気持ちは揺らぐけど、春の夜風はうれしくて、
祭り囃子も楽しくて、夜桜見物期待する、町や山の人々は、過ぎた冬の日々忘れ、
陽気に目覚めて外へ出る、新しい恋を探し出し、街歩き追い求め、つぶらな瞳を求め合う、
春はすぐそこに来てるのに、二人はまだまだわからない、夢の世界に入っても、
うたた寝気分で朝迎え、桜の木さえも忘れ去り、夢中になって時過ごす、
二人は静かに求め合い、冷たい時間もあるけれど、ゆらゆら揺られて楽しんで、
恋の歌を口ずさむ、海の姿も波変わり、浜辺の様子も変化して、太陽さえも形替え、
気配はすっかり衣替え、山の麓の道ゆけば、小鳥がうれしくさえずって、
山の姿も景色替え、過ぎたことは忘れ去り、二人はよりを取り戻す、
ムードはますます高揚し、春の光がうれしくて、二人は少し浮いてくる、
忘れ去った凍り冬、過ぎたことだとあきらめて、何処か遠くへ飛んで行き、
何処にも寒さは見あたらず、二人はいつも美しく、気分も軽くなってくる、
ほのぼの気配が漂って、人の波も押し寄せて、うれしくたのしくトークして、
春は充分堪能し、花見酒も味わって、人々そわそわ駆けめぐる、二人は楽しい時間帯、
赤裸々な姿を浮かびだし、かけひきあやつり糸がからみつつ、、瞬間瞬間賞味して、
今日はこれでおしまいと、しばしの別れを告げてみる、何処にいても結ばれて、
思いはいつも同じこと、離れられない仲だけど、少し何処かに秘めてみて、
一人の時を感じたい、時々五月雨が現れて、心が少し洗われる、それでも二人は美しく、
汚れをいつでも捨てられる、みんなは二人を羨んで、いつも眼差しみせるけど、
二人は世界が見えなくて、朝日を楽しみ感受する、朝の日々と夜の日々、
感触豊かに過ごすけど、まわりは思いが駆け巡り、恋の気分を失って、
さ迷い歩く人ばかり、春の感触いいものの、何処か何かを忘れがち、
そわそわそわと歩いても、夢の心地で走り出し、やがてまた来るバカンスの、
赤裸々な姿を浮かびだし、春の堪能捨て去って、楽しいメールを待っている、
海の波も春模様、穏やかな流れが感じられ、二人は少し待ってみる、
春の昼が過ぎていき、春の夜がやって来る、朝も夜もほのぼので、
空気さえもほのぼので、夜明け時間もうれしくて、夕暮れ時も楽しくて、
みんなも歓声上げたくて、愉快に道を進んでも、二人は何故かわからない、
道行く人に尋ねても、誰もがみんな言えなくて、寄り添う二人を忘却し、
何処もかしこも無視されて、少し悲しくなってくる、暗闇の中歩いても、
わかりあえる事はなく、切ない思いが行脚して、別れの時を告げるけど、
二人の思いはかわらない、春の終わりを思いつつ、雨にふられて流すけど、
冷たく淋しく去っていく、充分気配を感じるが、あまり実感できなくて、梅雨の雨と涙雨、
気持ちが沈んで暗くなり、みんなは共に進むけど、雨に何処かさえぎられ、
アスファルト色のハイウエイ、楽しいドライブもできなくて、メッセージさえ聞こえない、
みんなも二人を羨んで、少しは真似てみるけれど、かなわぬ感覚覚えつつ、
憧れ眼差し差してきて、二人を喪失したくなる、春の景色をいつまでも、
見つめていたい気もするが、時間がとても許さない、いついつまでも二人だけ、
ふたりの世界は美しく、二人の瞳は輝いて、永遠に姿が浮かんでる。
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