三節
窓の外は雪景色、白銀世界はすばらしい、スキー場を訪れて、スタイル変えてボードして、
ストック片手に滑り出す、雪の粉が目に入り、行き手をさえぎりサングラス、
二人で共に滑っても、時々一人になってきて、はぐれてしまうスキー道、
雪焼けまぶしい頬の肌、笑みがとても嬉しくて、ゲレンデ冴えて観賞し、
白さと景色の美しさ、堪能しつつリフトのり、滑る快感味わって、世界は二人のものだけど、
どこもかしこも恋人で、白銀世界を舞い回る、ぼたん雪も連れ添って、
ますます気配は真っ白け、雪と雪をかき分けて、流線形の後残り、乱れる如くの雪の中、
君の姿も見失い、僕も途方にくれてきて、少し疑心もわき起こる、雪が少し止まったら、
バルコニーのペンションで、見つめて立ってる君がいる、再会望んで近づけば、
瞼と瞳が重なって、夕べの食事を共にする、探していたもの見つかって、
ワインに写る唇が、僕に何かを語りだし、深々夜が逃げていく、
テーブルランプが終わりを告げ、時計の音さえついてくる、部屋のベッドはダブルでも、
君はいつもシングルで、窓にそびえる山々を、想像しつつ睡眠し、今日の最後を感じてる、
次の朝は帰省して、街を歩けばみぞれ雪、街路もさびしく人影なく、
冷たい空気が通り抜け、心も寒くなってくる、雪がちらつき様変わり、コート気分で道歩く、
何かぬくもり欲しくなり、やがて又来るクリスマス、イブの夜が待ち遠しい、
ツリーが飾られライトつき、イルミネーション美しく、街がうごめきざわついて、
人々夜を感触し、サンタの登場待っている、銀座は恋がさすらって、恋、恋、恋で夢心地、
水銀灯まで囁いて、紅さえも虹色で、どこもかしこも恋心、恋の模様が乱れ飛び、
真空の夜空の真ん中で、二人はすっかり雪の中、喫茶店に寄り添えば、
街の通りが見渡され、ネオンサインの艶やかさ、色とりどりに輝いて、
未来の光が見える様、二人は希望抱きつつ、ソリに乗って遊泳し、ネオン街を見つめてる、
街路は赤、青、黄色が咲き乱れ、夜の感触楽しんで、雪の音さえうれしくて、
イブの光景眺めてる、鈴の音聞こえても、サンタが街にやって来て、
今年のメールを送るけど、誰も聞いてる人はなく、二人の間はピンク色、
ショートケーキが仲つなぎ、曇りガラスの外見れば、ツリーが様々そびえ立ち、
ジングルベルの曲流れ、街路は最高潮の音触で、クライマックスむかえつつ、
一瞬ときめき冴えてくる、二人は白い時むかえ、ベージュの唇かわしつつ、
ワインの心を移しあい、まわりも気にせず抱き寄せて、夢中になって酔ってくる、
長い髪がそよびいて、瞳がシャドーで光だし、離れることもできなくて、錯乱感覚落ちてくる、
瞬間瞬間ときめかせ、星座さえも見えてきて、北斗七星美しく、華麗な天体見上げたら、
今日の終わりが告げられる、更けゆく今夜はさようなら、明日からは又初め、
今夜の喜びうれしさを、忘れることなく残像し、心の片隅置いてみて、
余韻も溢れて眠られず、満天気分で堪能し、午前3時をむかえてる、
サンタとお別れしてみれば、年の暮れが待っている、過ぎ去る年を思いつつ、
二人は今年を回顧する、愛する恋する時が過ぎ、何かが待ってる予感して、
心の奥底寒くなる、去りゆくすべての情景が、脳裏に写り行脚する、
何処へ行っても捨てられず、過去と未来が連鎖して、反応起こし涙する、
彼と彼女の間柄、いずれにいっても離れずに、ひとつになって交錯して、
いついつまでも夢を見る、果てしない、旅の途上で結びつき、付いては離れてまた結び、
二人は何処までいくのやら、何処へいってもわからない。
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