(歌)詩 ふたりのストーリー

2019-08-16 | 夢と恋と愛の詩

二節                           


やがて季節は秋になり、バカンス夏が過ぎ去って、紅葉シーズンやって来て、

もみじのにおいが漂って、楓がそよびき囁いて、風もひそひそ声かける、

山の紅葉あいまって、山のすそまで美しい、朝日がとてもさわやかで、

ドライブウエイもまぶしくて、谷間に望みをかけてみる、二人でむかえた秋の恋、

心行くまで堪能し、青空蒼く青い空、ブルースカイを見上げたら、空の彼方に夢見える、

そわそわそわと浮いてみて、隣に君が座っても、君の横顔見えなくて、

ヘッドライトの前を見る、山のふもとのハイウエイ、そばに緑を感じつつ、

太陽さしてサングラス、青と緑が目に写り、景色もあざやかすがすがしい、

山の木々も語りだし、二人の世界を聞きながら、サウンドさえもうれしくて、

FM聞こえるドライブで、曲もしみじみ味わって、今は世界は二人だけ、

空でも飛んでいる模様、昼になればレストラン、コーヒーともに飲んでみて、

ホット一息ついてみて、空気を満喫してみれば、誰か呼んでる気持ちして、

もみじも楓がつぶやいて、谷間と谷間の間から、太陽顔出しメッセージ、

そばの君も微笑んで、電車の聞こえる音もして、歌いたくなる田園で、

都会の空を忘れがち、ビルとビルの隙間から、そよふく風も心地良い、

群がる人の波忘れ、高層ビルの空間で、鳥のさえずり聞いてみて、どこか遠くへ行きたくて、

田舎の野原歩きつつ、川の中に魚見つけ、蒼空視界を眺めてる、

二人はいつも笑みかわし、流れに沿って行くけれど、すきま風がそよびいて、

時々迷うこともある、秋空模様はコロコロコロと、変化しては行くけれど、

ほんの少しで様変わる、そろそろ時間も落ちてきて、銀杏並木の道歩く、

夕暮れ時にさしかかり、言葉の裏に隠された、本当の意味がわからない、

真っ赤に焼けた夕焼けが、何か一言言ってくる、西の空の向こうから、

二人の明日を見つめてる、夕闇せまり紅が、はかなく消えて寒くなる、

気配は黄昏時がやって来て、今日の日没告げている、二人の心も揺らぎつつ、

ひととき別れてみようかと、目につく居酒屋くぐりつつ、別れ話しも乙なもの、

過去と未来が交差して、話がだんだん暗くなる、恋のかけひきできなくて、

色とりどりの手法さえ、わからなくて苦しくて、心を開いてうち明けて、涙酒を飲んでみて、

やっぱり僕は君がいい、灯火ついてネオン咲き、華麗な夜のサイン見る、

色とりどりの夜光虫、そぞろ歩きの人々で、二人で車止めてみて、

小さなスナックウイスキー、オンザロックで酔ってみて、ジャズに浸って酔いしれて、

二人の会話は変化して、しばし酔ってこの瞬間、時を忘れて忘却し、二人は仲を取り戻す、

それでも浮気心が飛び出して、ゆきずり恋を求めてる、秋の夜長は恋煩い、

感傷ふけって時過ごす、ほかの恋を探しても、女心が許さない、次の人を待ってても、

夜霧がじゃまして見当たらず、季節は恋の中なのに、誰も彼もが禁句する、

美しければそれでいい、そんな気持ちもするけれど、秋の空にはできなくて、

さびしく二人は消えていく、うしろ髪と乱れ髪、何故かひかれて恋しくて、

今宵の別れがさびしくて、憂う気持ちもあるけれど、宵闇時間がやって来る、

路地の灯りも見えてきて、家に帰って窓見れば、中秋名月美しく、視界空間感動し、

コウロギ鳴く音も心地良い、月見酒と一人酒、涙酒もたしなんで、君の姿を偲んでも、

思うことさえできなくて、心のさえずり悲しくて、めぐりめぐって走馬燈、

ベッドに身体横たえて、今宵は静かに去っていく、夢の世界も美しく、

二人はいつも離れない、ストーリーを描きつつ、眠りに入ってみるけれど、

夢の中まで現れて、一つになって交錯して、何処まで続く今日の日は、

いついつまでも寄り添って、時の流れに身をまかせ、二人はいつも美しい。


コメントを投稿