クリスチャンって最高だ!より
滝元順さん著
《日本人の根底にある霊的世界観》
日本中を旅行するなら、あまりにも神々が多いことに驚くでしょう。日本人が拝んでいる神々は、すべて自らの手で造られたものばかりです。自作の神を礼拝の対象としているのですから、落ち着いて考えてみたらおかしなことです。
例えば、あなたの息子さんが、川から大きな石を拾ってきて、その表面に「父」と文字を書いて家の中に持ち込み、本当の父親がいるのにもかかわらずそれを無視して、毎朝その石に向かい、「お父さん、おはようございます…」と語りかけるようになったらいかがでしょうか。あなたは迷わず、息子さんを精神科に連れて行くことでしょう。
ある意味で、ほとんどの日本人が同じことを行っているのです。しかし不思議なことに、誰も、「あなたの精神は大丈夫ですか?」と聞く人はいないのです。一国の首相が靖国神社や伊勢神宮を参拝して問題になっています。しかしながら、首相が石や木、そして社などを拝んでも、誰も、「あなたの精神は大丈夫ですか?」と聞く者はいません。