クリスチャンって最高だ!より
第1章
あなたの知らない霊の世界
《透明人間》
ある日、家族の一人が言いました。
「お父さん。おかしいと思わない?お父さんとお母さんは恋愛結婚でしょう。愛し合って結婚したはずなのに、今はどうしてお互い、世界最大の敵のように戦っているの?いつからそんな風に変わったの?」
考えてみれば、愛し合って結ばれた者同士が、いつしか敵対し合っていることが多いものです。
戦争や紛争についても同様です。個人的に、戦争を肯定する人はほとんどいないでしょう。自分や自分の家族が戦争に巻き込まれてうれしい人は、一人もいないはずです。しかし、国対国、民族対民族という構造になると話は違います。戦争は、双方のどちらにも勝利者はいないはずです。しかし、互いに死ぬまで血みどろになって戦うのです。
2001年9月11日、世界を震撼させる大事件が起こりました。ニューヨークにおいて世界貿易センタービルがテロリストによって破壊され、多くの犠牲者が出ました。すぐさま世界はテロリストの集団に対して宣戦布告をし、戦いは今もなお続いています。日本もいち早くアメリカを支持し、戦いに参加しました。テロの後、日本の首相がアメリカ大統領を訪問し、「日本はアメリカにとって最大の友好国だ」と国際社会にアピールしました。
現在、日本とアメリカは、ある意味で最大の友好国かもしれません。けれども、今から約六十数年前の両国関係はどのようなものであったでしょう。日本はアメリカ及び、その連合軍に宣戦布告し、戦いは四年にも及び、日本はアジア諸国に多大な被害を与えました。また、日本は世界で最初の核被爆国となり、戦争による死者は、軍人及び民間人を含めて三百万人以上に及びました。
(続く)