ハイキング・旅行の記録
Mi diario
ペケレベツ岳(日高町・清水町) 2024年4月13日
好天予報の週末、久しぶりに残雪期の山に登ってみたくなりました。体調は全然万全ではありませんが、まだ山に登れるのか試してみたくなりました。そんな消極的な気持ちでの計画でしたが、山仲間にお付き合いいただき行ってみました。
天気がいいので眺めの良い山がいいと思い、ペケレベツ岳しました。同行者とは熊見山、労山熊見に行っているので、それ以外がいいとも思いました。それに手頃な山だと言うのも選んだ理由なのですが、結果、それは大ハズレで、今の自分にはちょっとキツかった。
いずれにしても行ける所まで、稜線まで上がれれば満足だとは思っていました。
ペケレベツ岳は藪が酷いと聞いていたので、一度も登ったことがなく、登るなら残雪期と思っていました。取り付きは夏道と同じ登山口でルートも同じ尾根です。現地に到着するとすでに2台の車両が止まっていました。雪は登山口からついていますが、8時半ですでに雪は柔らかくツボで歩くことはできません。
8時30分 ペケレベツ岳夏道登山口(800m)
アイゼンはザックに入れ、スノーシューを履いて出発します。
時々ズボッと埋まり歩き難いものの、まずまずのコンディションですが、これから気温が上がったらどうなるのでしょうか。
体力が低下しているのにバテたらもう先へ進めなくなるので、ゆっくりゆっくりペースで進みます。
途中で後続の男性が追い付きてきて先を進んでいきました。そのトレースのお陰で足の沈み込みが少なくなり、楽になりました。
想像していたより1343mの稜線まで遠く、途中で見えてきたペケレベツ岳もとっても遠くに見えます。全部考えると登るのがイヤになるので、とりあえず1343mまで登り、山頂へ行くかどうかはそこで決めることに。
ペケレベツ岳登山口
目指す山頂が見えてきましたが遠い・・・。
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山頂へ行く手前がなかなか急な感じでビビる。
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1343mの稜線に到着して、全貌が見える。私、行けるかしらね・・・。
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11時頃 1343m標高点(稜線)
かなりペースを落として登ってきたので、疲れてはいますが、バテて一歩も登れないという状況でもありません。やっぱり年をとった分、ペースを考えて登るのが登山を長くやる秘訣なのだろう。
たっぷり休んでから、ペケレベツ岳山頂を目指して稜線を進みます。急登の部分までは美しい吊り尾根を歩きますが、なだらかでなかなか気持ちの良い部分です。
核心部の急登は先行者のスノーシューの跡が階段状になっているため、それほど急斜面を感じずに登ることができましたし、そのせいか思っていたよりも短く感じました。でも、気温が低くて凍っていたら緊張する部分なのだろうと想像します。特に下りでは・・・。
コルから小林川の源頭部を眺めるも、なかなか急で怖い・・・。
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急登を終えて振り返ると労山熊見山や熊見山など日勝峠の山々が見えました。
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やっと目指すピークが現実のものとなりました。
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11時50分 ペケレベツ岳山頂(1532m)
誰かが雪を掘ったのか山頂標識が出ていました。3時間半たっぷり掛かって到着です。でも、ゆっくりペースでなければ山頂まで来ることはできなかったことでしょう。また山に登り続ければもっと早く登れるようになるのかどうかもわかりませんが、時間が掛かっても登れれば満足です。
初ピークのペケレベツ岳からは何が見えるのでしょうか?
西方向にペンケヌーシ岳、そして右へ視線を移動すると遠景にトマム山や落合岳が見えます。
南方向にウエンザル岳、芽室岳が見えます。チロロ岳が見えると思っていましたが、西峰の先端がわずかに見えるだけでした。そして残念ながら、北日高の主稜線の山々はここからは見えないようです。それでもこれだけの眺めがあれば十分です。
時刻は12時頃、誰かが作ったテラスがあったので、そこでランチすることにしました。テラスの下は急な斜面で高所恐怖症の私はお尻がムズムズしますが、頑張って登ったので、高度感を楽しむことにしました。もっともしっかり平らに掘られたテラスのお陰です。
12時半頃 下山開始
ペケレベツ岳山頂から日高の山々
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芽室岳・西峰、ウエンザル岳、幌内岳方向
(画像をクリックすると山名入りの写真が見れます)
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ペンケヌーシ岳
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沙流岳と遠景にトマム山、落合岳。沙流岳の左奥に林業界の双珠別岳。
(画像をクリックすると山名入りの写真が見れます)
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日勝峠の山々。
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下りも核心は1450m付近からコルまでの下りですが、雪がとけてザクザクなのでスノーシューのままジグを切って下りることができました。凍っていたら絶対ビビる場面です。
1343mへの登り返しは辛抱ですが、ゆっくりゆっくり登ってやり過ごします。
13時頃 1343m標高点
あとはひたすら下りるだけですが、やはり雪が融けていて、一歩一歩足が沈み歩き難いです。さらに時々穴に落ちます。登る辛さはありませんが、足の疲労が酷く、下りの時の爽快さがありません。
途中で見えた除雪センターの建物がとても遠くに感じられます。
1343m標高点下のダケカンバが見事。
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開発の除雪ステーション(登山口)が見える。帰り道も遠いなぁ~・・・。
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14時半頃 登山口(※途中でスマホのバッテリーがなくなり下山時刻の記録がありません)
やっと着いた登山口、他の車はすでに無くなっていました。最初の方に登って、下山は最後。亀とも言えず、まさにナメクジ登山。でも、そんなことはどうでもよく、ただ山に登れたことがとにかく嬉しかったペケレベツ岳でした。
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