昨日息子がLINEの家族グループに画像を投稿してきました。
給料の明細書です。
息子にとっての初任給です。
アパート代や食費等の生活費でギリギリの金額になるでしょう。
ふふ息子のやつ、コメントもなく画像だけを投稿してきました。
そうか、初任給をもらったか・・・
正直、今年息子が就職できるのかヒヤヒヤもんでした。
小さい頃に大病を経験している息子は医療関係の仕事に興味があったらしく、将来は医療従事者の業務に就きたいと思っていたようです。
そのために進学し国家資格の勉強をしていましたが、その医療関係の就職活動というのが、一般の会社と少々違っていたのです。
昨年度の大学卒業生はコロナ不況で就活には不利な年代だったと思います。
なかでも病院など医療関係はコロナ対応で新卒採用どころでなかったかもしれません。
オイラも会社で人事の仕事をしているのでよくわかっていますが、一般の学生なら3年生の3月から就活を本格的にスタートし、
4月、5月には内定の一つや二つは貰いたいところなのです。それが息子ときたら6月になっても7月になっても就活を本格的に始めません・・・。
いったいどうなってるんだとオイラは不安でしたが、
息子曰く、今の自分はまず卒論、次いで卒業試験、そして国家試験の勉強があって、それから就職の内定なんだと言うのです。
オイラは「はぁ~!?」という心境でした。
でもたしかに医療関係の採用活動というのは相対的に遅く、入社条件も国家資格の取得が前提となりますから試験のある年度末あたりでないと判断できないということがあるようです。
たとえ早々に内定をもらっても国家試験に落ちれば内定は無効になるのです。
それにあっちもこっちも内定を貰うという慣習はないようです、高卒採用のように一社のみ受験して、採用ならそれで決定、不採用なら次の会社を受験するというのがこの業界のルールだとか・・・
とはいえ親からすれば心配でなりません。
そんな悠長なことで就職なんて出来るんかいなと・・・。
そんな息子もようやく富山の病院の採用試験を受けました。
なんとすでに1月上旬だったのです。
オイラもカミさんも心配で心配で・・・、
結果が来るのは、1週間以内に郵送されるとのこと、
これがまた苦しい日々でした。
なかなか通知が届かないのです。
その頃全国ニュースにもなっていましたが富山では大雪で郵便や宅配便は遅れていたのです。
そのときのカミさんとのやり取りのLINEが残っていたので載せます。
それでもオイラはいろいろ考えました。
結果通知が遅いのはいい徴候かもと、
不採用なら相手の事を考えてすぐさま通知を出すものです。
遅いのは採用を前提にいろいろ調整していることかなと前向きに考えていました。
この頃オイラは毎朝会社に行く際には、神棚に拍手を打ち神頼みをしていたくらいです。
そしてようやく運命の瞬間がやってきます。
2021年1月21日のことでした。
うれしかったなぁ・・・。
あとからカミさんに聞きましたが、封筒を開ける際の息子も少し震えていたようだったと・・・。
強気を貫いていた息子も、内心相当焦っていたんだと思います。
2021年1月21日、たった3か月前のことなんですね。
初任給明細書の画像を見て、あの時を思い出しました。