歯科医物語

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手慣れた作家陣と共に創り上げた  3rd 竹内まりや

2023-02-11 19:53:02 | ☆山下達郎 大好き
手慣れた作家陣と共に創り上げた3rd
収録曲を手掛けた顔触れをみても、1st、2ndとそのスタンスが変わっていなかったことがよく分かる。彼女がアマチュア時代に参加していたバンドのリーダーであった杉真理(M3「磁気嵐」)。前述した通り、彼女のデビュー時からアルバム制作に参加しているコンポーザーの林哲司(M4「象牙海岸」)。学生時代、竹内まりや杉真理と同じサークルで活動していた安部恭弘(M5「五線紙」)





。それまで彼女を支えてきた作家陣は健在だ。M10「不思議なピーチパイ」の安井かずみ(作詞)&加藤和彦(作曲)のご夫婦にしても、デビューシングル「戻っておいで・私の時間」を手掛けたコンビなので、シングルヒットを狙ってどこかから流行作家を引っ張ってきたわけじゃないし、M6「LONELY WIND」を手掛けた濱田金吾にしても、彼女が得意なロッカバラードを書けるということでの起用だったのだろう。いずれにしても、決して奇を衒うことなく、竹内まりやという素材を最大限に活かせるコンポーザーを配していた。もちろん、今や公私にわたるパートナーとなっている山下達郎の存在感も忘れてはならない。 中でも白眉はM4「象牙海岸」だと思う。




間奏のストリングスの壮大さに若干時代を感じなくもないが、このメロディーはどこからどう聴いても竹内まりやでしかない印象だ。1980年発売ということは、制作はおそらく1979年。今から凡そ40年前ということになるが、タイプこそ違うものの、のちに発表された彼女の代表曲「シングル・アゲイン」や「純愛ラプソディ」、「駅」に勝るとも劣らない、ツボを押さえた見事な旋律と言える。竹内まりやのベースはここで作られたのではないかと考えてしまうほど堂に入っているメロディーラインである。

 

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