歯科医物語

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

耳漏

2021-11-02 13:58:57 | ☆医療・歯科(口腔外科)医療について
外耳道から出てくる液体状のもので、一般には耳だれということが多い。多くの場合は中耳炎や外耳炎などによる病的なものであるが、ときには耳垢(じこう)(耳あか)が軟らかで黄褐色の耳漏として流れ出ることもあり、これは体質によるもので病気ではない。
 びまん性外耳道炎や外耳道湿疹(しっしん)では比較的さらさらした漿液(しょうえき)性の耳漏が多い。外耳道せつが自潰(じかい)したときや化膿(かのう)性外耳道炎のときは膿性の耳漏が出る。
 中耳炎で耳漏が出るのは通常は鼓膜が破れ、穿孔(せんこう)して出てくるので、鼓膜穿孔のない場合には耳漏は出ない。耳漏の性質や量は炎症の程度や病期によって種々さまざまである。とくに注意しなければならないのは悪臭のある耳漏で、真珠腫(しんじゅしゅ)性中耳炎が多い。ときには中耳の癌(がん)のこともある。血性のものはインフルエンザ性中耳炎のほか、外傷や中耳の癌のことがある。耳漏の量の多少は病気の軽重の指標にはかならずしもならないが、非常に多い場合は乳突洞炎などを併発している可能性がある。

 

コメント    この記事についてブログを書く
« 2軍監督の片岡篤史氏 立浪... | トップ | 立民・枝野代表が辞意表明 »

コメントを投稿

☆医療・歯科(口腔外科)医療について」カテゴリの最新記事