プラド美術館は、世界三大美術館の一つといわれ、展示数の多さもさることながら、すべての作品に盗品や強奪品がないということが、自慢になっているようです。大きな美術館なのに、90分しか時間がないので、つまみ食い状態です。ボッシュの悦楽の園 7つの大罪、 デゥーラのアダムとイブ、フラアンジェリコの受胎告知やエルグレコの聖三位一体等、現地ガイドさんの説明を聞きながら、見て回りました。撮影禁止でしたので、下の画像は、ネットからのものです。
有名なモナリザですが、こちらは、誰が描いたかわからないそうです。 同じ時に描かれたそうですが、オリジナルは眉毛がないということです。こちらのほうが、若く見えます。
ベラスケス・ラスメニーナスが描いた「召使いたち」ですが、絵を描いた本人が左側にいたり、真ん中の女の子が何を見ているのかということだそうですが、奥にある鏡に映っているフィリップ4世(両親)を見ているところだということです。有名な絵ですが、絵の意味をしると、また、面白みが増します。とはいえ、すぐに忘れちゃうんですが。
ゴヤ 裸婦と着衣のマハですが、当時は、裸体を描くことは禁止されていたそうで、二枚の絵を重ねて、着衣のほうを上にしておいたそうです。ゴヤは、この絵を描いたことで、監禁され、取り調べを受けたそうです。処分はされなかったものの、その後、精神的な病になったのか、画風が変わり、下のような絵をかきだしたとか。
こんな絵が、食堂に飾ってあったという話です。
これは、ピントレッドの「弟子の足を洗うキリスト」 最後の晩餐の前に儀式だそうですが、遠近法の典型といわれる絵画で、実際の絵を、右から見るのと左から見るのと、正面から見るのでは、絵の印象が変わります。たとえば、テーブルの向きとか。写真やネット画像ではわからないのですが、実際の絵は、非常に大きく、よく計算されて描かれたようです。
美術館は、最低でも、一日はかけて回りたいですね。