こんにちは。
エルです。
明野照葉『汝の名』読了。
ピカレスクは悪漢小説と訳されますが、主人公が女性の場合は?
悪女じゃなんだか物足りない。
最初の方を読んだだけで、ああ、この人があの人だというのはすぐわかる仕組みになっていますが、
そこからの二転三転が読ませます。
ピカレスクは基本的に勧善懲悪の枠からはみ出しているのが魅力です。
主人公は人材派遣サービスを営む女社長。
特殊な人材です。分かりやすそうなのは、結婚式で両家の釣り合いを持たせるための新郎(新婦)側の友人役を派遣するもの。
ヘッドハンティングを信用させるためのペーパーカンパニーの社員なんてのもあります。
グレーゾーンというよりは詐欺。
社長は劇団の主宰者のような感覚(あ、劇団主宰者は詐欺ではないです。勿論)。
結局のところ、化かし合いですが、飽きさせずに読ませる工夫がされています。
思ったより面白かった!
今日の良いこと・病院の帰り、私より20くらい歳上と思われるお姉様が「手袋を落としたよ~!」と呼び止めてくださいました。
スヌーピーのワンポイントのぬくぬく手袋。有り難うございます!
皆様に幸運を!
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