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坊主兼主婦の雑日記です。

雑賀家のもっとも暗く長い一日。

2006-09-14 22:29:10 | 雑賀の育児日記
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 めっきり涼しくなりました。お布団を掛けないと、寒いくらいの朝が続いてます。
 そのせいか体調も芳しくなく、ずっと目眩とだるさがあって、すっきりしない感じでした。
「ま、今日は検診だから、先生に相談すればいいか~」
 と、一抹の不安を抱えながらも、産婦人科を訪れました。
 症状を話すと、先生は「とりあえず内診してみましょうか」と一言。
 でも、何だかいつもと違う雰囲気・・・。内診台の横についているモニターに、いつもなら子宮内の胎児の様子が映し出されるんですが、今日は真っ暗のまま。
 嫌な予感・・・。
 先生は、重い口調で話を切り出しました。
「先週はね、ここに胎児の心臓が動くのが確認されたんだけど、今日はそれが見えないのよ・・・」
 胎児の心臓はすでに停止し、赤ちゃんを包んでいた膜が収縮し始めている・・・との事でした。
 稽留流産―――そう診察されました。
 突然の妊娠に、突然の死亡宣告・・・正直呆然としてしまいました。
 そんな私に、先生や看護婦さん達は優しい言葉を沢山かけて頂きました。
「これは雑賀さんが重い荷物を持ったとか、お子さんを抱っこしたとかそういう事が原因ではないの。殆どは赤ちゃん側に原因があって、染色体異常がその原因だと言われてるのよ」
 先生は、それはそれは丁寧に優しく説明してくれました。
 赤ちゃんが、自分の意思で自分の心臓を停めたのだと・・・。
「もし万が一生き延びて、産まれて来たとしてもダウン症などになるのが、こういった染色体異常なの」
 かなり早い段階で赤ちゃんの心臓が停まっていたらしく、すぐにでも手術が必要だと言われました。
 私の姉が、同じような流産で第一子を亡くしています。奇遇にも、そんな姉の誕生日と同じ日に手術となりました。
 立派な産婦人科の病室―――その部屋に、こんな形で入院する事になるとは、想像だにしませんでした。でも、しょうがないですね。旦那もわざわざ仕事を休んでくれて、消えていく子供の姿を二人で見送る事となりました・・・。
 そして「今度出産する時は、絶対この病院で産もうな!あの先生なら信頼出来るし・・・」と旦那と約束しました。
 病室に入ると点滴に麻酔注射にと、とにかく痛い事ばかり。長女を出産した時に比べれば、大した痛みではないけれど、それはそれは心に響くような痛みでした。我慢出来たのは旦那と、実家で私達の帰りを待っている娘の事があったからでしょう。
 でも、今回の出来事で人間的にも母親としても、一回りもふた回りも大きくなれたような気がします。
 紀子様のお子様の名前につけられた「悠」の文字―――奇遇にも、新しく生まれてくる子供につけようと考えていた名前でもありました。でも、この字は永遠に封印です。次に生まれてくる子には、全く別の名前を付けようと思ってます。だって、我が家の「悠(はるか)」はたった一人ですから・・・。
 仕事先は忙しくて、明日もまた仕事です。気が紛れるので、それだけが救いです。
 さ、明日からまた頑張って写真を撮ろう!!