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【国交省】【総合評価落札方式】直轄工事、入札制度を見直し。10年度執行から

2010年03月07日 | 建築・建築設備最新情報
国土交通省は、3月5日、2010年度の予算執行から、国の直轄工事の入札契約制度を改めると発表しました。

改正するのは価格以外に技術力などを加味して事業者を決める「総合評価落札方式」。
点数や具体的な評価を参加企業に通知するとのことです。

全国8つの地方整備局に窓口を設け、評価内容についての質問も受けるなど、事業者の選定過程を透明にすることで、民間企業に技術力の向上を促すのがねらいのようです。

「総合評価落札制度」においては、入札価格だけでなく、企業の技術力や経営基盤の安定性も吟味するほか、施工計画が周辺環境に配慮しているかも点検されます。

新しい制度では、周辺環境への配慮などで、どのような行為が加点対象として評価され、どのような行為が加点対象として評価されなかったかを分かりやすく説明する、とも報じられており、「戦略的な技術競争」をしていくことになりそうです。

各社は、自分の会社の技術面での競争優位性を正しく認識し、適切な配置予定技術者を選定したり、現地調査を徹底的に行うなど、従来以上に手間暇かけて、そのうえで発注者の企図に沿った技術提案をしていくことが、今回報道されている「総合評価落札方式」という制度下では肝要となります。

現在、建設業を取り巻く環境は非常に厳しい中ですが、この制度は、価格だけの勝負ではない点に注目しておく必要があると思います。

上で「戦略的な技術競争」という言葉を使いました。
正しいことを正しくやる、ということだけではダメで、正しいことを正しくやれることを正しく理解してもらい、評価してもらえるような技術力・ノウハウと工夫が必要なわけです。

しかしながら、あまり特効薬はなく、設計、施工、積算の実務を幅広い知識や経験をベースとして、それらをうまく組み合わせたり、応用したりして、より良く、より高く評価される技術提案を行なうことに尽きるわけで、従来以上に、そのベースを強化する継続的な努力をしていかなければならないのだと思います。

弊社の書籍は、幸いにも、設計、施工、積算の三大業務を幅広く、かつ相当くわしく取り上げている実務書ばかりです。

このような時代にこそ、永年にわたり安定的に改訂を重ねてきた弊社書籍をフルにご活用いただきたいと思います。





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