ピアノの恩師

普通なら、こちらからお届けしなくてはならない立場ですが。。。
いろんな事情があって、毎年この季節になると、先生の方から
我が家へお菓子を贈って下さいます。

先生に初めてお会いしたのは、３５年前。
ピアノに関しては、当時からプロフェッショナルだったので、小さな私
にも、厳しく指導して下さり、先生のおかげで、今では私も、何人かの
生徒さんに、レッスンをさせていただいたり、教会で奏楽をさせて戴く
ことができます。

毎年、お菓子のお礼の電話をすると「ご主人は、きちんとお仕事して
下さると思うけれど、○○○ちゃん（私のこと）が、今でもピアノを
教えたり、練習して、生活の一部になっていることを聞くのが、何よ
りも嬉しいわ」と、言ってくださいます。
教え子から、たくさんの演奏家を送り出している先生ですが、女性も
どんなに働きのある人と結婚しても、自分の働きが必要、という考えを
身を以て教えて下さった先生の言葉には、重みがあります。

ピアノ以外にも、先生が「将来必ず必要だから」と勧めて下さった
「小学校４年生になったら、NHKの基礎英語を聞きなさい」という教えは
私が小学校４年生の時から始まって、その後役立ち、結婚後は息子にも
引き継がれ、中学１年生の息子は、基礎英語を聞き始めて今年で４年目
になりました。

私が先生にお会いした時、まだ先生は大学生で、私は５歳でした。
その後、先生が結婚なさるまで習い続け、私が大学に入った後にも
偶然の再会があり・・・卒業した高校の同窓会での演奏会のお手伝い
結婚や出産、そして今に至るまで、離れていても見守ってくださり
心にかけ続けて下さること、こんな恩師が与えられていることを
本当に感謝だな、と思います。